トラミー・ヤング Trummy Young が、ウィリィ・ザ・ライオン・スミス Willie ‘the Lion’ Smith がリード・アルトを担当していたときのハリー・ジェイムズ・バンドについて語る。
──南部の街まちには、ハリー・ジェイムズのバンドには黒人が一人いて、人種混淆バンドだという噂がもう先まわりしていた。シェリフが現れて「人種混淆バンドじゃあここではやれないぜ」と言うのさ。ハリーはいつもこう言ったよ、「じゃその混じってるという奴がだれか言ってみてくれ」とね。彼らはそれが言えなかった(スミスは真っ白だったから)。