改訂版」カテゴリーアーカイブ

[I’m Beginning to See the Light]I’m Beginning to See the Light

デューク・エリントンのバンドのアルト奏者ジョニー・ホッジスが作曲し、作詞家のドン・ジョージが歌詞を書いた’44年の作品だ。エリントンのレコードはまだ17歳のジョウヤ・シェリル Joya Sherrill 歌で出たが、チャートで6位にとどまりそれほど売れなかった。ハリー・ジェイムズ楽団とキティ・カレンの歌によるレコードの方は1位とヒットして売れた。

[It Might As Well Be Spring]It Might As Well Be Spring

これはハマースタイン二世とリチャード・ロジャーズのコンビで1945年につくられ、ミュージカル映画『State Fair』(20th Century-Fox)に使われた曲である。この二人の仕事には『South Pacific』やら『The Sound of Music』などミュージカル映画が多いのだが、いずれもミュージカルの映画化であって、オリジナルのミュージカル映画ではない。『State Fair』は彼らの唯一のオリジナルのミュージカル映画で、そう言われてみると意外に感じる人もいるはずだ。

[It Had to Be You]It Had to Be You

これはアイシャム・ジョーンズの楽団の1924年のヒット曲で、ガス・カーンが歌詞をつけている。映画、ミュージカルには関係なくても、ジョーンズ楽団のレコードがヒット・チャートのトップにあがって、その位置を5週維持した。同年にはさらにマリオン・ハリスの歌が3位まで、ウクレレ・アイクことクリフ・エドワーズの歌が6位までのぼり、ビリー・マレイ Billy Murray とアイリーン・スタンレイ Aileen Stanley、ポール・ホワイトマン楽団などのレコードもチャート入りし、またサム・ラーニン Sam Lanin、ケイ・トンプソン Kay Thompson らのレコードも出た。

[Impossible Dream, The]The Impossible Dream

これは’60、’70年代に大変有名になった、’65年のミュージカル【ラ・マンチャの男】の主題歌である。世界40カ国で翻訳上演されていて、もちろん日本版も上演されているから、メロディは聞いたことがある人も多いだろう。とにかく’66年の春ごろはアメリカではこれが大変なヒットだった。ラジオでも毎日毎日何度も流されていた。

[If I Were a Bell]If I Were a Bell

フランク・レッサーが’50年のミュージカル【Guys and Dolls】に曲と詩を書いたもので、オリジナル・キャストでは修道女セアラ役のイザベル・ビグリー Isabel Bigley が歌った。博打打ちのスカイはロバート・アルダ Robert Alda が演じたが、彼はなんといっても’45年の映画『Rhapsody in Blue アメリカ交響楽』でジョージ・ガーシュウィンの役を演じたのが見事に当った。

[I Can’t Give You Anything But Love]I Can’t Give You Anything But Love

ドロスィ・フィールズとジミー・マクヒューのコンビが書いた曲で、最初は’27年の【Harry Delmar’s Revels】に入れられた。そこではこの曲は大西洋横断飛行を成し遂げたリンドバーグ Charles Lindbergh への賛辞として[I Can’t Give You Anything but Love, Lindy]となっていたというが、デルマーがこれを嫌ってすぐに落としたらしい(ショウ自体が続かなかったという記録もあった)。