【研究】キャンザス・スィティ Kansas City(KCという街 改題) アメリカは、1776年の独立以来、東部から西部へと開拓され発展していった。その開拓発展は、厳密には17世紀初めの黒人奴隷輸入あたりから始まっているが、このキャンザス・スィティが発展し始めるのは、19世紀になって鉄道が引けてからである。
[Summer Knows, The]The Summer Knows アランとマリリンのバーグマン夫妻が作詞し、ミシェル・ルグランが作曲して、’71年の映画『Summer of ’42』(Warner)の主題歌として使われた曲だ。
[Skylark]Skylark ジョニー・マーサーが作詞し、ホウギィ・カーマイケルが作曲した1942年の曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。が非常に巧妙なカーマイケルのメロディが魅力なのだろう、ジャズ歌手のあいだに少しずつ人気が高まってきて、最近ではスタンダード曲のなかでもかなり高い位置に昇ったと思われる曲である。
[Stompin’ at the Savoy]Stompin’ at the Savoy これはサクソフォン奏者のエドガー・サンプソンが’34年につくった曲で、同年チク・ウェブ楽団がレコードにしたのが最初だ。’35年にベニー・グドマン楽団もこれを吹きこみ、’36年に大きくヒットして、アンディ・ラザフが歌詞を書き楽譜が発売されている。従って[Don’t Be That Way]と事情が似ているが、この場合はグドマンとウェブがクレディトに入りこんでいる。
[Old Devil Moon]Old Devil Moon E・Y・ハーバーグ作詞、バートン・レイン作曲で、1947年のミュージカル【Finian’s rainbow】に入れられた曲だ。そのなかではエラ・ロウガン Ella Logan とドナルド・リチャーズ Donald Richards が歌った。
[It Had to Be You]It Had to Be You これはアイシャム・ジョーンズの楽団の1924年のヒット曲で、ガス・カーンが歌詞をつけている。映画、ミュージカルには関係なくても、ジョーンズ楽団のレコードがヒット・チャートのトップにあがって、その位置を5週維持した。同年にはさらにマリオン・ハリスの歌が3位まで、ウクレレ・アイクことクリフ・エドワーズの歌が6位までのぼり、ビリー・マレイ Billy Murray とアイリーン・スタンレイ Aileen Stanley、ポール・ホワイトマン楽団などのレコードもチャート入りし、またサム・ラーニン Sam Lanin、ケイ・トンプソン Kay Thompson らのレコードも出た。
[I’m Old Fashioned]I’m Old Fashioned これはジョニー・マーサーとジェロウム・カーン作で、1942年のミュージカル映画『You Were Never Lovelier 』(Columbia)に[Dearly Beloved]とともに使われた曲である。その映画にはフレッド・アステアとリタ・ヘイワースが出演し、アステアとヘイワースがこの曲を歌い踊った。
[I’ll Be Seeing You]I’ll Be Seeing You これはアーヴィング・カール作詞、サミー・フェイン作曲で、1938年のミューズィカル【Right This Way】に使われた曲である。そのなかではタマラ・ジーヴァ Tamara Geva が歌ったが、このミュージカルは失敗してすぐに閉めた。
[Stella by Starlight]Stella by Starlight これはヴィクター・ヤングの曲で、ネッド・ワシントンが作詞し、’46年にクレディットされている。しかし正確には’44年の映画『The Uninvited』(Paramount)に使われたので、二年まえにすでにつくられていたようだ。
[On the Street Where You Live]On the Street Where You Live これはラーナーとロウのミューズィカル【My Fair Lady】に挿入された曲で、’56年の作品だ。そのミューズィカルでは登場人物のフレディ Freddy Eynsford-Hill を演じたマイケル・キング John Michael King がこれを歌った。そして’57年にヴィク・ダモンがコロンビアに吹きこんだレコードが売れてヒットした。