[Easter Parade]Easter Parade 1933年にアーヴィング・バーリンが書いた曲で、同年のミュージカル【As Thousands Cheer】に使われ、クリフトン・ウェブとマリリン・ミラーによって歌われた。がこのメロディは、最初は彼が1917年に[Smile and Show Your Dimple]という曲名で書いたものだった。
[Alexander’s Ragtime Band]Alexander’s Ragtime Band アーヴィング・バーリンの代表曲といえばまずこれがあがるといって間違いない、彼の最初の大ヒット曲である。この頃彼は歌うウエイターとして働いていて、もともと歌手だった彼は、1911年初めにフライアーズ・クラブのメンバーになり、年に一回のクラブの恒例のショウ【Frolic】に出演を依頼された。
[All God’s Chillun Got Rhythm]All God’s Chillun Got Rhythm ガス・カーン作詞、ウォルター・ジャーマンとブロニスロー・ケイパー作曲で、マークス兄弟の映画『A Day at the Races』(1937)に使われた曲である。そこではデューク・エリントン楽団をバックにアイヴィ・アンダーソン Ivie Anderson がコーラスとともに歌った。
[That Old Black Magic]That Old Black Magic ジョニー・マーサー、ハロルド・アーレンの二人がつくった曲で、’42年の映画『Star Spangled Rhythm』(Paramount)に挿入使用された。それにはボブ・ホウプ、ビング・クロズビィ、ディック・パウエルらが出演し、この曲はジョニー・ジョンソンが歌い、またヴェラ・ゾリナが合わせて踊った。
[Laura]Laura ’44年の映画『Laura』(20th Fox)の主題歌としてデイヴィド・ラクスィンが作曲したもので、映画では背景にメロディが流れただけだった。が封切りになった数ヶ月後、ジョニー・マーサーが言葉をつけ、従ってクレディットは翌年になっている。
[They Didn’t Believe Me]They Didn’t Believe Me ハーバート・レイノルズ作詞、ジェロウム・カーン作曲で’14年のミュージカル【The Girl from Utah】に挿入された曲で、なかではジュリア・サンダーソン Julia Sanderson とドナルド・ブライアン Donald Brian がデュエットで歌った。
[Take Five]Take Five アルト・サックスのポール・デズモンドが’60年に書いた5拍子の曲で、彼を含めたブルーベック・クァルテットのLP《Time Out》に入れられ、大変有名になった。
[St. Louis Blues]St. Louis Blues ブルースの父と言われたW・C・ハンディの’14年の作品で、映画やミュージカルとは関係なく、テネスィー州メンフィスの彼自身のつくった会社から楽譜が出版されている。
[Mack the Knife (Moritat)]Mack the Knife (Moritat) これはもとはベルトルト・ブレヒトとカート・ワイルがオペラ・ミュージカル【Die Dreigroschenoper 三文オペラ】のために書いた曲で、ベルリンで1928年にワイル夫人ロッテ・レーニャ Lotte Lenya やカート・ゲロン Kurt Gerron 主演で上演され、そのときはゲロンがこれを歌った。
[Tea for Two]Tea for Two これはアーヴィング・スィーザー作詞、ヴィンセント・ユーマンズ作曲で’24年につくられ、翌年のミュージカル【No, No, Nanette】に挿入使用された曲だ。