【研究】聖ニコラスの来訪 クレメント・クラーク・ムーア Clement Clarke Moore(1779-1863)は1813年にキャサリン・テイラー Catherine Elizabeth Taylor と結婚し、六人の子をもうけて、当時ニューヨーク市の外に位置するチェルスィに住んでいた。
[Winter Wonderland]Winter Wonderland これはリチャード・B・スミスとフェリックス・バーナードが1934年に書いた曲で、ガイ・ロンバード楽団が最初に録音してレコードにした。それは’34年末からチャートに入って’35年1月に4位(2位と記した資料もあったが)まで昇っている。
[While Shepherds Watched Their Flocks]While Shepherds Watched Their Flocks これはネイハム・テイトが書いた歌詞をヘンデルの曲に載せてできあがった唄で、17世紀末ごろの作品である。テイト(1652-1715)はアイルランドのダブリン生れらしいが、正確なところは判らないし、彼の幼少時代についてもあまり判っていない。
[What Child Is This?]What Child Is This? この曲はたいていの人が気づくだろうが、[Greensleeves]のメロディにあとから[What Child Is This?]という詩がつけられた曲である。[Greensleeves]はヘンリー八世(1491-1547)が書いたというあまり信憑性のない話しもまかり通っているが、それはある意味でこの曲の人気の証しでもあるだろう。
[We Wish You a Merry Christmas]We Wish You a Merry Christmas この曲は英国の民間伝承の俗謡で、つくった人もいつごろできたかも判っていない。中世以前の英国では、歌を歌って食べ物やお金を稼ぐ旅芸人たちがよく地方を回っていた。
[We Three Kings of Orient Are]We Three Kings of Orient Are これはジョン・ヘンリー・ホプキンズ・ジュニアが1857年に作詞、作曲したもので、’62年の彼の曲集《Carols, Hymns and Songs》に載せられた。ホプキンズ(1820-1891)はピッツバーグ生れで、作詞家であり、雑誌の記者、編集者で、絵も描いたりステインド・グラスのデザイナーもやっていた。
[Twelve Days of Christmas, The]The Twelve Days of Christmas この曲はイギリスの民間伝承の唄の一つで作者は判っていない。しかしヨーロッパとスカンディナヴィアで16世紀頃からクリスマス節に歌われていたという指摘もある。とにかく一目、これは数え歌であり、16世紀のイギリスでは数え歌がとてもはやったという。
[Holly and the Ivy, The]The Holly and the Ivy これはイギリスのトラディショナルと言われる歌詞に、フランスの古いメロディをつけた1700年ごろの曲である。だが歌詞はキリスト教以前のドゥルイド教時代まで、おそらく千年くらい遡ると言われる。
[First Noel, The]The First Noel この曲は作者不詳のイギリスで歌われていた俗謡で、日本では[牧びとひつじを]の名で知られている。歌詞は1823年にデイヴィーズ・ギルバート Davies Gilbert 著の《Some Ancient Christmas Carols》という出版物に収められたのが最初のようだ。
[Silent Night]Silent Night この曲は1818年にオーストリアの神父ヨーゼフ・モールが作詞し、教会オルガニストのフランツ・グルーバーが作曲した作品である。従って歌詞はドイツ語で、メロディもグルーバーのオリジナルと現在歌われているものとは(とくに最終節部分が)少し異なるという。