楽譜あり」カテゴリーアーカイブ

[Bye Bye Blackbird]Bye Bye Blackbird

この曲は映画やミュージカルとは関係なく作られたが、ゆっくり静かにヒット曲としての道を歩んできたと言えそうだ。その原因はもしかしたらこの歌の単純でいてなにか深い意味が隠されているような、つまりその真意が捉えにくいような意味にあるのかもしれない。ヴァースのなかのブラック・バードとブルー・バードとの対比からは、前者は悪いものを後者は善いものを象徴しているらしいと判る。

[But Not for Me]But Not for Me

ガーシュウィン兄弟の’30年10月のミュージカル【Girl Crazy】のなかの曲で、今ではもうスタンダード曲としてあまりにも有名だ。兄のアイラの著書にはオリジナル・スコアに書き込まれていた「悲観的に、やや遅く」というジョージの指示が記されている。ジンジャー・ロジャーズ扮する女性郵便局長モリィ・グレイによって、第二幕、恋人どうしのよくある喧嘩のあとに歌われた。

[Body and Soul]Body and Soul

Body and Soul の歌詞と日本語訳 この曲はジョン・グリーンがガートルード・ローレンス Gertrude Lawrence の伴奏ピアニストを務めているときに彼女のためにつくった曲で、ヘイマン(サウア、イートンは違う歌詞に関係あるらしいが不詳)が作詞している。まだ曲ができたばかりのときに彼女はロンドンへ行き、BBC放送でこれを歌ったことからヒットしていった。

[Beautiful Love]Beautiful Love

ヤング、キング、ヴァン・アルスタインの三人の作った曲にガレスピが作詞しているが、つくった当初はあまり知られず、’31年の映画『Sing a Jingle』にトム・アデアとマット・デニスのつくった[The Night We Called It a Day]などと入れられ、徐徐に有名になってきた曲である。

[Away in a Manger]Away in a Manger

これは一般にドイツのマルティン・ルターの作と言われてきた曲だが、じつはルターはまったく関与していなくて、アメリカの19世紀後半の俗謡の一つである。最初に現れたのは1885年のフィラデルフィアの子供の日曜学校の本《小さな子供の本 Little Children’s Book》で、作者名なしの詩として載せられた。

[Auld Lang Syne](Christmas) Auld Lang Syne

これはふだん[螢の光]と言われている曲で知らない人はいないだろう。このメロディはスコットランドに伝わるもので、最初に楽譜が出版されたのは1687年だという。歌詞の方も、書いたというよりも巷間に流布するものをまとめあげたと言うべきだろうが、最初はすでに1586年の出版物に現れている。

[Angels We Have Heard on High (Westminster Carol)]Angels We Have Heard on High (Westminster Carol)

これは作者不詳で、たいていは19世紀フランスでできたキャロルだと言われている。それは最初の出版物が1855年にフランスで出された《新感謝祭賛歌集 Nouveau recueil de cantiques》で、主にフランスで歌われてきたという理由からだ。