楽譜あり」カテゴリーアーカイブ

[Jingle Bells]Jingle Bells

これはクリスマス曲としてもっとも名が通っているおなじみの曲である。ところが不思議なことに歌詞ではクリスマスについてなんら触れていない。じつは1857年にジェイムズ・ピアポント James Pierpont によってボストンの教会における感謝祭の式典のために書かれたが、感謝祭についても触れていなくて、曲名も[One Horse Open Sleigh]という、ただそり滑りを歌っただけのものだった。

[Jingle Bell Rock]Jingle Bell Rock

これは1957年にボビー・ヘルムズが作詞作曲して、自身のレコードで出した現代のクリスマス曲である。題名も歌詞の一部も[Jingle Bells]から取られているのでいわばその姉妹版と言えるかもしれないし、また50年代ポップスの[Rock Around the Clock]や[Jingle Hop]などにも言及しているので、従来のクリスマス曲とは少し趣が違って新しい。

[It Came upon the Midnight Clear]It Came Upon the Midnight Clear

これはマサチューセッツ州ウェイランド Wayland の統一教会派の教区牧師だったエドマンド・ハミルトン・スィアーズが歌詞を書いたもので、1849年に Christian Register というボストンの教会報12月29日号に載せられた。

[I’ll Be Home for Christmas (If Only in My Dreams)]I’ll Be Home for Christmas (If Only in My Dreams)

これはキム・ギャノン作詞、ウォルター・ケント作曲で1943年につくられた曲である。ビング・クロズビィが歌ってヒットするクリスマス曲として、前年の[White Christmas]や[Silent Night]のあとを受けて出され、見事に三番目の成功作になった。

[I Wonder as I Wander]I Wonder as I Wander

これはトラディショナル曲のようであるが、もうあまり確実なことは判らない。歌手でもあり若いときからとても熱心なフォークソングの収集家であったジョン・ジェイコブ・ナイルズが1933年にノース・キャロライナ州で蒐集し、書きとって編曲し仕上げた。

[I Heard the Bells on Christmas Day]I Heard the Bells on Christmas Day

この曲の歌詞はハーヴァード大学で17年間教えていた文学者で詩人のヘンリー・ワズワース・ロングフェロウ(1807-1882)が、アメリカの南北戦争の最中の1863年に書いたもので、クリスマス讃歌でありまた反戦歌でもあった。

[Here We Come A-Caroling (Here We Come A-Wassailing)]Here We Come A-Caroling (Here We Come A-Wassailing)

これはもとの名を[The Wassail Song]といったように、イギリスのいわゆるワセイル・ソングである。ワセイル・ソングとはクリスマスや十二夜にワセイル鉢に入れた軽い酒を飲み健康を祈って乾杯する唄のことを言う。