[Alice in Wonderland]Alice in Wonderland ボブ・ヒリアード作詞、サミー・フェイン作曲で、1951年のウォルト・ディズニーの漫画映画『不思議の国のアリス Alice in Wonderland 』に主題歌として使われた曲だ。あまり大きなヒットとはならなかったが、ジャズ界でビル・エヴァンズがスコット・ラファロと吹きこんだ演奏が出て、一挙にスタンダード曲になったと言えそうだ。
[Alfie]Alfie デイヴィドとバカラックのお馴染みの曲だが、もとはマイケル・ケイン主演の同名の映画の主題歌である。そのサウンド・トラックではシェール Cher が歌ったが、レコードはディオンヌ・ウォーウィック Dionne Warwick のものが売れた。
[Alexander’s Ragtime Band]Alexander’s Ragtime Band アーヴィング・バーリンの代表曲といえばまずこれがあがるといって間違いない、彼の最初の大ヒット曲である。この頃彼は歌うウエイターとして働いていて、もともと歌手だった彼は、1911年初めにフライアーズ・クラブのメンバーになり、年に一回のクラブの恒例のショウ【Frolic】に出演を依頼された。
[Ain’t We Got Fun]Ain’t We Got Fun カーンとイーガンが作詞し、ホワイティングが作曲した’21年の曲で、ヴォードヴィルでジョージ・ワッツ George Watts が最初に歌った。
[Ain’t She Sweet]Ain’t She Sweet 1927年にジャック・イェレンとミルトン・エイガーの作った曲で、ポール・アッシュ Paul Ash の楽団がシカゴのオリエンタル劇場で演奏したのが最初だった。この曲はエイガーが娘のシャナ Shana に向けて書いのだという。彼女はなんとのちにシャナ・アレグザンダー Shana Alexander という政治評論家になったのだそうだ。
[Ain’t Misbehavin’]Ain’t Misbehavin’ 言わずと知れたファッツ・ワーラーのナンバーだが、ワーラーとアンディ・ラザフのコンビでつくった曲のなかでももっともよく知られたもので、大変多くの人が歌っている。
[Again]Again コクランとニューマンの二人の’48年の作で同年の映画『Road House』に挿入され、’50年代に多くのジャズ歌手に歌われて一世を風靡した曲である。むしろ映画から離れて、映画よりも大きなヒットになった観のある曲と言えるだろう。
[After You’ve Gone]After You’ve Gone クリーマーとレイトンの’18年のヒット作で、最初はオーケストレイションでダンス・ミュージックとしてはやった。この二人はヴォードヴィルの歌手とピアニストとして組んで、アメリカだけでなくヨーロッパにも行って活躍したし、ミュージカル・スコアも多く書いている。
[After the Ball]After the Ball ティン・パン・アレイはこの曲で始まった!─テレビはおろかラジオも映画もない時代であり、人々は楽譜を頼りに音楽を楽しんだ。そんな時代に楽譜が二百万部も売れたのだから、これはたいへんなヒットだった。
[Affair to Remember, An]An Affair to Remember この曲はハリー・ウォレンの作曲、ハロルド・アダムソンとリーオ・マケアリィ作詞で、1957年の同名の映画『An Affair to Remember』(Paramount)の主題歌として使われた。主演がケイリィ・グラント、デボラ・カー、監督、脚本がマケアリィで、マケアリィはたんにクレディットに入っただけかもしれない。