[Beyond the Blue Horizen]Beyond the Blue Horizen この曲はリーオ・ロビン作詞、リチャード・ホワイティング、フランク・ハーリング作曲で、1930年の映画『Monte Carlo』(Paramount)のためにつくられた。主演はジャネット・マクドナルドで、彼女が汽車のピストンや車輪のリズムに載せてこの曲を歌い、車窓から見える農夫たちが2コーラス目で合わせてハーモニィをつけ、当時としては大変斬新で評判になる場面をつくりあげた。
[Between the Devil and the Deep Blue Sea]Between the Devil and the Deep Blue Sea テッド・ケーラーとハロルド・アーレンのコンビが’31年のコットン・クラブのショウ【Rhythmania】に書いた曲で、そのなかでブルース歌手エイダ・ウォード Aida Ward が歌った。
[Best Things in Life Are Free, The]The Best Things in Life Are Free デスィルヴァ、ブラウン、ヘンダーソンの三人組が’27年のミュージカル【Good News】に書いた曲で、なかではメアリィ・ローラー Mary Lawlor とジョン・プライス・ジョーンズが歌った。
[Best Is Yet to Come, The]The Best Is Yet to Come サイ・コウルマンが書き、キャロリン・リーが歌詞をつけた1958年の曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。歌手のトニー・ベネットやメイベル・マーサーが歌ってヒットさせた。同じリー/コウルマンの[Witchcraft]にも通じる粋な作風の曲である。
[Bess You Is My Woman]Bess You Is My Woman ガーシュウィン兄弟とデュボウス・ヘイワードが1935年につくった不滅のフォーク・オペラ【Porgy and Bess】に使われた曲である。合計三幕の舞台のなかの第二幕の最初の場面で、ポーギィとベスが歌う愛のデュエット曲で、そこではトッド・ダンカンとアン・ブラウンが歌った。
[Bei Mir Bist du Schön]Bei Mir Bist du Schön この曲は’33年のイディッシュ語のミュージカル・コメディのためにジェイコブスとセクンダのユダヤ人二人組が書いたもので、普通ならそのままアメリカのユダヤ人社会のなかで埋もれて終ってしまっているところだった。
[Begin the Beguine]Begin the Beguine コウル・ポーターが’35年のミュージカル【Jubilee】のために書いたもので、そこではジューン・ナイト June Knight が歌った。[Night and Day]などとともに彼のラテンリズム曲の代表作の一つだが、なんと108小節もある。ポップソングのなかでは108小節というのは最長かもしれない。脚本のモス・ハート Moss Hart が聴いていて、もう終わったかと思ったらまだ半分くらいのところですごく驚いたという。
[Because of You]Because of You アーサー・ハマースタインとダドリー・ウィルキンソンが1940年に書いた曲で、かなりたって1951年の映画『I Was an American Spy』に入れられた。トニー・ベネットが歌ったものが同年のチャートのトップに入り10週維持した。
[Beautiful Love]Beautiful Love ヤング、キング、ヴァン・アルスタインの三人の作った曲にガレスピが作詞しているが、つくった当初はあまり知られず、’31年の映画『Sing a Jingle』にトム・アデアとマット・デニスのつくった[The Night We Called It a Day]などと入れられ、徐徐に有名になってきた曲である。