[Come Sunday]Come Sunday デューク・エリントンが1942年ごろに作った曲で、彼の楽団が最初のカーネギーホール・コンサートをやった’43年1月23日に[黒と茶とベージュ Black, Brown and Beige]として発表され、すぐ5日後の28日にボストンのスィンフォニー・ホールでも再演された。
[Come Rain or Come Shine]Come Rain or Come Shine マーサー/アーレンの1946年のミュージカル【St. Louis Woman】に挿入された曲で、スタンダード曲らしい粋な雰囲気をもっている。歌詞もメロディも難しくはないが、コードが幾通りにも考えられる幅の広さのようなものをもっていて、歌っている人も多いが、ビル・エヴァンスのように独自のコードづけをして演奏している例もある。
[Come on-a My House]Come on-a My House 20世紀アメリカの有名な小説家で劇作家のウィリアム・サロイアンが、いとこのロス・バグダサリアンとともに書いた曲で、ロウズマリィ・クルーニィが歌って’51年の大ヒット曲となった。
[Come Fly with Me]Come Fly with Me サミー・カーン作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲で、スタンダード曲としては遅い1958年の作品である。フランク・シナトラか歌ってヒットした。
[Cocktails for Two]Cocktails for Two この曲はジョンストン作詞、コズロウ作曲で’34年のパラマウンド映画『Murder at the Vanities』に挿入された。この映画はアール・キャロルのレヴュー【Earl Carroll’s Vanities】の初日のステイジ裏で起きる殺人という設定で、ミュージカル・コメディとミステリーの奇妙なミックスのようなできだった。
[Close Your Eyes]Close Your Eyes バーニス・ペトキアが作詞、作曲した’33年の曲で映画、ミュージカルとは関係ない。この曲の成り立ちに関する資料はあまりなく、ナット・シャピーロ編集の《Popular Music: Volume 4 1930-1939》には、わずかにルース・エティングが歌ったとだけある。
[Chloe (Song of the Swamp)]Chloe (Song of the Swamp) これは作詞ガス・カーン、作曲ニール・モレットで1927年につくられた曲である。モレットはチャールズ・ダニエルズの別名だ。同じ[Chloe]というアル・ジョルソンの同名異曲があるので、この曲は括弧して Song of the Swamp と言われる。
[Chinatown, My Chinatown]Chinatown, My Chinatown ジーン・シュウォーツ作曲、ウィリアム・ジェロウム作詞で’06年につくられ出版もされた曲だが、’10年のレヴュー【Up and Down Broadway】に挿入使用されたので、クレディットは’10年になっている。
[Child Is Born, A]A Child Is Born トランペッターでバンド・リーダーだったサッド・ジョーンズが作曲したもので、ピアニストのアレック・ワイルダーが作詞している。つくられたのは’69年でまだ新しい。
[Chicago]Chicago この曲はシナトラほか多くの人が歌っていて有名だが、作者のフレッド・フィッシャーは日本ではあまり知られていない。フィッシャーはドイツのケルンで1875年に生まれているが、両親はアメリカ人で、1900年にアメリカに帰るまでは、ドイツ海軍とフランス外人部隊で軍務に服している。