[Falling in Love with Love]Falling in Love with Love ロレンズ・ハートとリチャード・ロジャーズが’38年のミュージカル【The Boys from Syracuse】に書いた曲で、そのなかではミュリエル・アンジェラス Muriel Angelus が歌った。
[Falling in Love Again]Falling in Love Again マレーネ・ディートリッヒ、エミール・ヤニングス主演の’30年のドイツ映画『The Blue Angel 嘆きの天使』の主題歌で、その映画の音楽を担当したフレデリック・ホランダーが作詞、作曲している。
[Exactly Like You]Exactly Like You ドロスィ・フィールズ作詞、ジミー・マクヒュー作曲で、ルー・レズリィの’30年のレヴュー【International Revue】に使われた曲だ。そのなかではハリー・リッチマン Harry Richman が歌った。このショウは失敗に終ったが、もう一曲[On the Sunny Side of the Street]がスタンダード曲として残った。
[Ev’ry Time We Say Goodbye]Ev’ry Time We Say Goodbye これはコウル・ポーターの作品で、ビリー・ロウズ Billy Rose の’44年のレヴュー【Seven Lively Arts】に挿入され、そこではナン・ウィン Nan Wynn が歌った。これは〝七つの活気のある芸術〞というそのままの意味で、音楽、演劇、オペラ、バレー、ラジオ、絵画、コンサートをさし、配役陣にはベアトリス・リリー Beatrice Lillie、バート・ラー Bert Lahr、ドロウレス・グレイ Dolores Gray らが入り、ベニー・グドマン Benny Goodman、テディ・ウィルソン Teddy Wilson らが伴奏メンバーに入っていて、 イゴール・ストラヴィンスキー Igor Stravinsky がバレー音楽を書き、 踊り手のなかには著名なアリスィア・マルコウヴァ Alicia Markova も入っていた。
[Everything I Have Is Yours]Everything I Have Is Yours ’33年のミュージカル映画『Dancing Lady』のためにアダムソンとレインの二人が書いた曲で、そのなかでアート・ジャレット Art Jarrettがジョウン・クローフォード Joan Crawford とともに歌った。
[Everything Happens to Me]Everything Happens to Me マット・デニスがトミー・ドースィ楽団の作編曲者をつとめていたときに書いた曲で、この時期にはトム・アデアと佳曲を次つぎとつくりだしている。
[Everybody Loves Somebody]Everybody Loves Somebody アーヴィング・テイラー作詞、ケン・レイン作曲による’48年のポップ・ソングだ。だが楽譜もレコードも売れず、失敗作に終るところだったが、’64年にディーン・マーティンがリプリーズに吹きこんだレコードがミリオン・セラーとなって大きくヒットした。
[Everybody Loves My Baby]Everybody Loves My Baby これは’20年代にブルースなど多くの曲を書いているスペンサー・ウィリアムズの曲で、1924年にジャック・パーマーと二人でつくったものだ。’25年2月にアイリーン・スタンリー Aileen Stanley が吹き込んだレコードがヒットして、ヒット・チャートの五位まで昇り、三週間チャートに名を連ねた。
[Ev’rything I’ve Got]Ev’rything I’ve Got ロジャーズ・アンド・ハートの1942年の作品で、同年のミュージカル【By Jupiter】に使われた曲である。そのなかではレイ・ボルジャーとビーネイ・ヴェヌータ Benay Venuta によって歌われた。
[End of a Love Affair, The]The End of a Love Affair ピアニストのエドワード・C・レディングが歌手のメイベル・マーサーのために書いた曲で、’50年の作品だ。とくにヒットしたというわけではないが、マーサーの影響力ゆえだろうか、以後ビリー・ホリデイやフランク・シナトラも歌うスタンダード曲になった。