[In the Still of the Night]In the Still of the Night これはコール・ポーターが作詞、作曲し、’37年12月のミュージカル映画『Rosalie』(MGM)に使われた曲である。それにはエリナー・パウエルとネルソン・エディが主演し、エディがこれを歌った。
[Imagination]Imagination これはジョニー・バーク作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲の’40年の曲で、映画、ミュージカルとは関係がない。最初に録音したのはフレッド・ウェアリングとペンスィルヴァニアンズ Fred Waring’s Pennsylvanians だが、グレン・ミラーのレコードでヒットした。
[If I Didn’t Care]If I Didn’t Care これはジャック・ローレンスが’39年に作詞、作曲して、’30年代、’40年代にミルズ・ブラザーズとともに重要な黒人コーラス・グループとしてならしたインク・スポッツの歌でヒットした曲だ。デッカから出たそのレコードはミリオン・セラーとなり、以後彼らのテーマ曲ともなった。
[I Didn’t Know What Time It Was]I Didn’t Know What Time It Was これはロジャーズとハートが’39年のミュージカル【Too Many Girls】に書いた曲で、ミュージカルから離れてスタンダード曲としてよく知られるようになった。
[I Ain’t Got Nothing But the Blues]I Ain’t Got Nothing But the Blues これはデューク・エリントンの’40年代の作品の一つで、ドン・ジョージが作詞した曲である。エリントンの曲はたいてい最初はインストゥルメンタルとしてつくられ、のちに歌詞がつけられてスタンダード曲になってくるから、アンサンブルのための曲づくりが多いが、これはブルース臭に満ちたやや異なる趣の曲となった。
[Hundred Years from Today, A]A Hundred Years from Today これはジョウゼフ・ヤングとネッド・ワシントンが作詞し、ヴィクター・ヤングが作曲した曲で、キャスリン・ペリー Kathryn Perry 主演の’33年のルー・レズリィのレヴュー【Blackbirds of 1933-34】に使われた。
[Guilty]Guilty これはガス・カーンとハリー・アクストが作詞し、リチャード・ホワイティングが作曲した’31年の曲だが、クレディットでは三人共作となっている。この曲は映画とは関係がなく、またカーンがルース・エティングの歌を意図して書いたのでミュージカルに使われる予定だったが、結局使われず、ミュージカルとも関係がなかった。
[Day Dream]Day Dream これはビリー・ストレイホーン、ジョン・ラトゥーシェ、デューク・エリントン三者の’40年の作品である。がストレイホーンが作曲、ラトゥーシェが作詞し、エリントンは名前だけ入ったようだ。ただしラトゥーシェの名がクレディットから落ちている例もあった。
[Crazy Rhythm]Crazy Rhythm これはアーヴィング・スィーザーが作詞し、ジョウゼフ・マイヤーとロジャー・ウルフ・カーンの二人が作曲して、’28年にベン・バーニィのオーケストラのために書いた曲である。そして同年のミュージカル【Here’s Howe】に使用されたが、このミュージカルは71回しかつづかず失敗作だった。
[Charleston]Charleston これはセスィル・マックとジェイムズ・P・ジョンソンが’23年の黒人ばかりのレヴュー【Runnin Wild】に書いた曲である。そのなかでは黒人、インディアン、白人の混血でまだ15歳のエリザベス・ウェルチが歌い、彼女もこれで脚光を浴びることになった。