[For You]For You アル・デュビン、ジョウ・バークの手になる1930年の曲で、翌’31年に映画『Holy Terror』に挿入された。映画の方はそれっきり忘れられ、この曲だけが残ったと言えそうだ。非常に単純でわかりやすい曲だが、その単純さで売れたのかもしれない。
[For You, for Me, Forevermore]For You, for Me, Forevermore これはアイラとジョージのガーシュウィン兄弟が書いた曲で、1947年のミュージカル映画『The Shocking Miss Pilgrim』(20th Century-Fox)に使われた。そのなかではディック・ヘイムズとベティ・グレイブルが歌った。
[For Sentimental Reasons]For Sentimental Reasons ’46年のナット・キング・コールのヒット曲で、その前年にディーク・ワトソンとウィリアム・ベストの二人が書いた曲である。従って映画、ミュージカルとは関係ない。
[For Me and My Gal]For Me and My Gal ジョージ・W・マイヤーが作曲し、それにエドガー・レズリィとレイ・ゴウツの二人が作詞した曲で、’17年の作品である。最初はヴォードヴィルでベル・ベイカー Belle Baker、ソフィ・タッカー、エディ・キャンター、ジョージ・ジェセル George Jessel らによって歌われてヒットした。
[For All We Know]For All We Know この曲は’34年に当時ラジオで人気のあった歌手モートン・ダウニー Morton Downey が番組で歌ったのが最初だった。同年ハル・ケンプ Hal Kemp 楽団(スキネイ・エニス Skinnay Ennis 歌)がチャートで3位、アイシャム・ジョーンズ Isham Jones 楽団(ジョウ・マーティン Joe Martin 歌)が16位に入り、ケイ・カイザー Kay Kyser とガイ・ロンバード Guy Lombardo 楽団はチャート外だったが、レコードが出されている。
[Fools Rush In]Fools Rush In ジョニー・マーサーがハロルド・アーレンとコンビを組むまえ、ルーブ・ブルームと仕事をしていたときの作品で’39年に[Day in-Day Out]をつくったあと、’40年につくったのがこの曲である。
[Folks Who Live on the Hill]Folks Who Live on the Hill これはハマースタイン二世とジェロウム・カーンの書いた曲で、1937年のミュージカル映画『High, Wide and Handsome』(Paramount)に使われた。
[Foggy Day, A]A Foggy Day ガーシュウィン兄弟が’37年のフレッド・アステア主演のミュージカル映画『A Damsel in Distress』に書いた曲で、今ではスタンダード曲として大変有名である。
[Fly Me to the Moon]Fly Me to the Moon キャバレー・ピアニストで、当時、歌手のメイベル・マーサー Mabel Mercer の伴奏を務めていたバート・ハワードが、’54年に彼女用に書いたという3拍子の曲で、そのときは[In Other Words]という曲名だった。このマーサー用という記述もあれば、一方でハワードが’51年からピアノ伴奏と司会を担当していたマンハタンのクラブ Blue Angel で、フェリスィア・サンダース Felicia Sanders がこの曲を歌ったので、サンダース用として書いたのかもしれない。
[Flat Foot Floogie]Flat Foot Floogie スリム・ゲイラード、スラム・ステュアート、バド・グリーンの三人にクレディットされている曲で、1938年にスリム・アンド・スラム組が歌い演奏してヒットさせた。バド・グリーンはヴェテランのソングライターで、出版者として噛んでいたらしく、この曲は事実上はゲイラードがつくったようだ。