[How Deep Is the Ocean (How High Is the Sky)]How Deep Is the Ocean (How High Is the Sky) アーヴィング・バーリンのミュージカルや映画に書いた数多くの曲と違って、それらに関係のない単独のヒットとなった1932年の曲だ。ただしそのもとは彼が1930年のアル・ジョルソン主演の映画『Mammy』(Warner)に書いた[To My Mammy]という曲だった。
[How Am I to Know]How Am I to Know かの有名な評論家、劇作家、詩人のドロスィ・パーカーが作詞して、ジャック・キング作曲で、1929年の映画『Dynamite』(MGM)に使われた曲である。パーカーが作詞というだけでなにか特別な意味をもつような、そんな感じもしないでもない。
[How About You]How About You ’42年の映画『Babes on Broadway』にラルフ・フリードとバートン・レインが書いた曲で、そのなかではジュディ・ガーランドとミッキー・ルーニーが歌った。MGMがガーランドの『Wizard of Oz オズの魔法使い』で大成功をおさめ、これがつづいて作った二作目ということになる。
[Honeysuckle Rose]Honeysuckle Rose これはファツ・ワーラーとアンディ・ラザフの曲としてかなりよく知られている。’29年にハーレムのコニーズ・イン Connie’s Inn で行われたショウ【Load of Coal】で歌われた。コニーズ・インは当時コトン・クラブの次くらいに大きく有名なクラブで、早い時間は白人専用だったが、白人が帰った遅い時間には黒人にも解放し、ワーラーのほかエリントン、フレチャー・ヘンダーソン、エセル・ウォーターズなども出演していた。
[High Society]High Society 大変よく知られたスタンダード曲で、ダン・スワン、アラン・コウプランド、モート・グリーンが’54年に書いたとクレディットされている。だがこの曲に関しては私には判らないことが多かった。
[Here’s That Rainy Day]Here’s That Rainy Day これはジョニー・バークとジミー・ヴァン・ヒューゼンが組んだ曲としては最後の作品で、1953年のミュージカル【Carnival in Flanders】に使用挿入された曲だ。
[Hello, Dolly]Hello, Dolly ジェリー・ハーマン作詞曲で、’64年の同名のミュージカル【Hello, Dolly】の主題歌として使われた曲だ。そのなかではキャロル・チャニング Carol Channing とデイヴィド・ハートマン David Hartmann が歌った。
[Hello Young Lovers]Hello Young Lovers ロジャーズ/ハマースタインのミュージカル【King and I 王様と私】のために書かれた曲で、1951年の作品である。舞台ではユル・ブリナーとガートルード・ローレンスが主演し、その映画化『King and I』でもブリナーがデボラ・カーと演じ、この曲は両方で使われた。
[Heat Wave]Heat Wave アーヴィング・バーリンが1933年のミュージカル【As Thousands Cheer】に書いた曲で、そこではエセル・ウォーターズが歌った。このショウは事実上レヴューで、まるで新聞やテレビのニュース欄でも見るように事件や記事を歌や踊りをまじえ風刺をきかせて見せていった。
[Heart and Soul]Heart and Soul ホウギィ・カーマイケルは’37年にソング・ライティング・スタッフとしてパラマウント映画社に入ったが、そこでフランク・レッサーとつくったものの一つがこの曲で、翌年の短編映画『A Song Is Born』に挿入された。