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[Mona Lisa]Mona Lisa

リヴィングストン/エヴァンズのコンビが二度目のアカデミィ主題歌賞をもらった曲で、アラン・ラド主演の1950年の映画『Captain Carey, U.S.A.』に使われた。がなんといっても、ナト・キング・コウルの歌で300万枚売れたことがこの曲のイメージを決定づけた。’50年初めに300万枚という数は本当に莫大だったろう。

[Like Someone in Love]Like Someone in Love

ランドルフ・スコット Randolph Scott、ジプスィ・ロウズ・リー Gypsy Rose Lee 主演の1944年の映画『Belle of the Yukon ユーコンの美女』に挿入された曲で、ヴァン・ヒューゼンとバークのコンビが作っている。映画ではダイナ・ショア Dinah Shore がこの曲と[Sleighride in July 7月の橇滑り]とを歌い、後者の方がヒットしたが、同時期にビング・クロズビィもこの二曲をレコードにしていて、それはチャートでは15位まで昇っている。

[Just You, Just Me]Just You, Just Me

これはレイモンド・クレイジスとジェスィ・グリーアが1929年の映画『Marianne』に書き入れた曲である。評論家クライヴ・ハーシュホーン Clive Hirschhorn は「ミュージカル映画の歴史のなかでも女性(マリオン・デイヴィーズ Marion Davies)と一匹の豚が主役の地位を取りあった唯一の作品だろう」と書いている。

[Just Squeeze Me]Just Squeeze Me

’46年にエリントンが書いたインストルメンタル[Subtle Slough]にリー・ゲインズが歌詞をつけて出来上がったのがこの曲で、それほど大きなヒットとはならなかったが、判りやすく粋なメロディの、魅力のある歌だからか、徐々に多くの人が歌い演奏する曲となってきて、もう立派なスタンダード曲と言えそうだ。

[I’ve Grown Accustomed to Her ]I’ve Grown Accustomed to Her Face

これはアラン・J・ラーナーとフレデリク・ロウの詞曲で’56年のミューズィカル【My Fair Lady マイ・フェア・レイディ】に入れられた曲だ。そこでは最後のエンディングの手前で歌われた。昭和30年代のNHKラジオでは番組の間の空き時間などによくこういうミューズィカル曲を流していて、ジャズやミューズィカルに関心をもつよりも前の中学時代の私は、こういう曲をラジオから自然と吸収していた。

[I’ve Got You under My Skin]I’ve Got You Under My Skin

この曲は1936年のエリナ・パウエル Eleanor Powell 主演のミュージカル映画『Born to Dance』に入れられ、そこではヴァージニア・ブルース Virginia Bruce が歌った。その年この曲はアカデミー賞にノミネイトされたが、受賞は逸している。また’46年のコウル・ポーターの伝記映画『Night and Day』にも使われている。

[How Long Has This Been Going On?]How Long Has This Been Going On?

この曲はガーシュウィン兄弟作で、最初は’27年のミュージカル【Funny Face】に挿入された。しかしこのミュージカルは最初は【Smarty うぬぼれ屋】という題でフィラデルフィアで上演され、ウィルミントンの木、金曜日の興行では客は200人足らずだったとアイラは回顧している。

[Honeysuckle Rose]Honeysuckle Rose

これはファツ・ワーラーとアンディ・ラザフの曲としてかなりよく知られている。’29年にハーレムのコニーズ・イン Connie’s Inn で行われたショウ【Load of Coal】で歌われた。コニーズ・インは当時コトン・クラブの次くらいに大きく有名なクラブで、早い時間は白人専用だったが、白人が帰った遅い時間には黒人にも解放し、ワーラーのほかエリントン、フレチャー・ヘンダーソン、エセル・ウォーターズなども出演していた。

[God Bless’ the Child]God Bless’ the Child

ビリー・ホリデイが作り歌った曲の一つで、アーサー・ハーゾグ・ジュニアが仕上げている。作ったのは資料によって’39年、’40年両様の記述があった。彼女の録音は’41年5月9日に行われ、’42年にコロンビア傘下のオウケイ Okeh から出て、チャートでは25位までいった。