[Recado Bossa Nova (The Gift)]Recado Bossa Nova (The Gift) もとはブラジル人の手になる曲だが、この二人の人物はブラジルでは知られていないようで、どうやらアメリカ在住のブラジル人らしい。もちろんこの歌にはブラジル語の歌詞がついていて、ブラジルでもヒットした。
[Preacher, The]The Preacher ’50年代末から’60年代初めにかけてやってきた空前のジャズ熱は、アメリカにおいてだけでなくヨーロッパや日本でも大変なものだったし、むしろ外国でのこのジャズ熱がアメリカでのそれをさらに触発したとも考えられなくはない。
[Once in a While]Once in a While グリーンとエドワーズの二人によって1937年に作られているが、’50年に映画『I’ll Get By』に挿入された以外は、これといって使われていない。
[My Blue Heaven]My Blue Heaven この曲は作詩のジョージ・ホワイティングがヴォードヴィルで使ったのが最初で、1924年のことである。ヴォードヴィル vaudeville は歌、踊り、パントマイム、漫才、曲芸などをまじえたショウで、最初はフランス語でノーマンディ Normandy の Vau de Vire の詩人O. Basselin の作曲になる流行歌をさして言ったらしいが、時代が下ってアメリカでヴァラエティ・ショウに近いものをさすようになった。
[Make Someone Happy]Make Someone Happy ジュール・スタインが作曲した1960年のミュージカル【Do Re Mi】のなかの曲で、作詞はベティ・コムデン、アドルフ・グリーンのコンビが担当している。スタインは前作の【Gypsy】がよすぎたせいか、この【Do Re Mi】も悪くはなかったものの前作に較べてやや低調というような評価がなされている。
[Make Believe]Make Believe オスカー・ハマースタインニ世が作詞と台本を、ジェロウム・カーンが作曲を担当した1927年のミュージカル【Show Boat】のなかの曲である。【Show Boat】は最初のアメリカのミュージカルであるという解釈、評価がなされている。
[Love Is a Many Splendored Thing]Love Is a Many Splendored Thing 1955年の同名の映画『Love Is a Many Splendered Thing 慕情』の主題歌で、ポール・フランスィス・ウェブスターとサミー・フェインが書き、’55年度のアカデミー主題歌賞を取っている。
[Lady Is a Tramp, The]The Lady Is a Tramp 1937年のロジャーズ&ハートのコンビによるミュージカル【Babes in Arms】に挿入された曲で、[My Funny Valentine]、[Johnny One Note]、[Where or When]などとともにスタンダード曲として残っている。
[Jersey Bounce]Jersey Bounce 1941年にタイニィ・プラッドショーのバンドに在籍していたサックス奏者のポビィ・プラターによって作編曲された曲で、ロバート・ライトによる作詞は多分もう少しあとのことだろう。
[I Get Along Without You Very Well (Except Sometime)]I Get Along Without You Very Well (Except Sometime) これはホウギィ・カーマイケルの書いたもののなかでも地味であまり知られていない曲の一つだ。とても綺麗で素晴らしい歌で、なかでもピリー・ホリデイの歌うこれは絶品で私の大好きな曲である。