[I’m Confessin’ That I Love You]I’m Confessin’ That I Love You これはアレン・J・ニーバーグ作詞、ドク・ドーアティ、エリス・レイノルズ作曲の1930年の作品で、ミュージカル、映画とは関係がない。がこの曲はもとは’29年につくられた[Lookin’ for Another Sweetie]という曲で、ファッツ・ワーラーによって録音されたという。
[I’m Coming, Virginia]I’m Coming, Virginia ウィル・マリオン・クックとドナルド・ヘイウッドの共作で、1926年の作品だ。クックとヘイウッドは、二人とも立派な音楽家であり、どちらがこの曲を書いたのかはっきりしない。
[I’m Beginning to See the Light]I’m Beginning to See the Light デューク・エリントンのバンドのアルト奏者ジョニー・ホッジスが作曲し、作詞家のドン・ジョージが歌詞を書いた’44年の作品だ。エリントンのレコードはまだ17歳のジョウヤ・シェリル Joya Sherrill 歌で出たが、チャートで6位にとどまりそれほど売れなかった。ハリー・ジェイムズ楽団とキティ・カレンの歌によるレコードの方は1位とヒットして売れた。
[I’m Always Chasing Rainbows]I’m Always Chasing Rainbows ハリー・キャロルが作曲して、ジョウゼフ・マカースィが歌詞をつけたもので、1918年のヒット曲である。作曲といっても、周知のようにこれはショパンの[幻想即興曲嬰ハ短調]からとったもので、厳密には作曲とは言えない。
[I’m a Fool to Want You]I’m a Fool to Want You これはフランク・シナトラが歌詞も書いた曲で、1951年に彼が歌ってヒットした。もともとはジョエル・S・ヘロンが作曲しジャック・ウルフが作詞した曲で、シナトラ自身の経営していた楽譜出版社代表のベン・バートン Ben Barton がシナトラのために見つけてきたものだった。
[I’ll Take Romance]I’ll Take Romance ハマースタイン二世が作詞し、ベン・オウクランドが作曲した’37年のワルツで、同名の映画『I’ll Take Romance』(Columbia)の主題歌として使われた。これはそのなかではグレイス・ムーアによって歌われ、またその後トニー・マーティンのレコードによってヒットした。
[I’ll String Along with You](You May Not Be an Angel but) I’ll String Along with You アル・デュビン作詞、ハリー・ウォレン作曲で、1934年の映画『Twenty Million Sweethearts』に使われた曲である。この映画にはディック・パウエル Dick Powell、ジンジャー・ロジャーズ、ミルズ・ブラザーズ、テッド・フィオリト楽団 Ted Fio Rito & His Orchestra などが出演し、フィオリト楽団でマズィ・マルセリーノ Muzzy Marcellino 歌のレコードが5月に出て1位を5週維持し、14週チャート入っていた。
[I’ll See You in My Dreams]I’ll See You in My Dreams ガス・カーン作詞、アイシャム・ジョーンズ作曲で’24年に映画、ミュージカルとは関係なくつくられた曲で、ジョーンズのバンドがこれを演奏してヒットした。
[I’ll Remember April]I’ll Remember April ドン・レイ、ジーン・ドポール、パトリスィア・ジョンストンの三者の共作で、1942年春の映画『Ride Em Cowboy』(Universal)に使われた曲だ。この映画はアボット/コステロ・コンビの出演で、いわば〝凸凹西部へ行く〞カウボーイ版のコメディだった。
[I’ll Never Smile Again]I’ll Never Smile Again 1941年の映画『Las Vegas Nights ラス・ヴェガスの夜』に挿入された曲で、ルース・ロウが作詞、作曲とも担当している。ロウは’41年の映画『Ziegfeld Girl』と’43年の『Is Everybody Happy?』にも一曲書いているが、他に目立った活躍はしていず、その名はあまり知られていない。