[Glad to Be Unhappy]Glad to Be Unhappy これはロレンズ・ハートとリチャード・ロジャーズが’36年4月に開演したミュージカル【On Your Toes】に書いた作品で、このミュージカルに入れられた曲のなかでは[There’s a Small Hotel]のほうが有名になったし、歌ではないがバレエ曲として挿入された[Slaughter on Tenth Avenue]はもっと大きな反響を呼び起こしたので、この曲はまったく地味な存在だった。
[Get Out and Get under the Moon]Get Out and Get under the Moon チャールズ・トバイアスとラリー・シェイの’28年の作品だが、楽譜によっては作詞者にウィリアム・ジェロウム William Jerome の名も入っている。
[Get Happy]Get Happy これはアーレンとケーラーの最初のヒット曲で、’30年の【9 : 15 Revue】というレヴューに入れられた。これはアーレンの最初の出版された楽譜だったが、最初のヒット曲ともなった。
[Flamingo]Flamingo エドマンド・アンダーソンとテッド・グルーヤの二人が’41年のミュージカル【Big Top】に書いた曲だが、このミュージカルは小さな興行だったようで、どこにも資料らしきものが見当たらず、詳しいことは判らなかった。
[Fine Romance, A]A Fine Romance ドロスィ・フィールズ、ジェロウム・カーンの二人がRKO映画『Swing Time』に書いた曲で、なかでフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズが歌った。その後カーンの伝記に基づいたミュージカル映画『Till the Clouds Roll By』(’46)にも使われた。
[Feeling Good]Feeling Good ブリッカスとニューリーのコンビが、’65年のミュージカル【The Roar of the Greasepaint──the Smell of the World】に書いた曲で、ブルースではないがブルース・フィーリングのある曲だ。
[Everything I Have Is Yours]Everything I Have Is Yours ’33年のミュージカル映画『Dancing Lady』のためにアダムソンとレインの二人が書いた曲で、そのなかでアート・ジャレット Art Jarrettがジョウン・クローフォード Joan Crawford とともに歌った。
[Everything Happens to Me]Everything Happens to Me マット・デニスがトミー・ドースィ楽団の作編曲者をつとめていたときに書いた曲で、この時期にはトム・アデアと佳曲を次つぎとつくりだしている。
[Cocktails for Two]Cocktails for Two この曲はジョンストン作詞、コズロウ作曲で’34年のパラマウンド映画『Murder at the Vanities』に挿入された。この映画はアール・キャロルのレヴュー【Earl Carroll’s Vanities】の初日のステイジ裏で起きる殺人という設定で、ミュージカル・コメディとミステリーの奇妙なミックスのようなできだった。
[Cabin in the Sky]Cabin in the Sky ヴァーノン・デュークが作曲に、ジョン・ラトゥーシェが作詞にあたり、’40年秋に上演されたミュージカル【Cabin in the Sky】のなかの、いわば主題歌である。