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[You Are Too Beautiful]You Are Too Beautiful

これはロジャーズ・アンド・ハートの1932年の曲で、’33年の映画『Hallelujah, I’m a Bum』(United Artists)に主題歌として使われた。そのなかではアル・ジョルソン Al Jolson がこれを歌っている。これはそれほど大きいヒットにはならなかったようで、のちに’53年8月にボブ・エヴァリィ Bob Ebberly が歌ったものがわずかに30位にチャート入りしただけだった。

[You and the Night and the Music]You and the Night and the Music

ヴァースの部分は大変訳しにくい。Song is in the air などという文章は意味は易しいがぴったりとした日本文はなかなか見つからない。そのあとの telling us romance is ours to share も同様だ。コーラスに入ってもやはり訳しにくいことに変わりない。こうなると、意味を解するということと、訳文を作るということは、まったくべつのことになってしまうので、また厄介だ。

[Wrap Your Troubles in Dreams and Dream Your Troubles Away]Wrap Your Troubles in Dreams and Dream Your Troubles Away

この曲は、当時まだ23歳で作編曲の仕事を始めたばかりのサイ・コウルマンが書き、ジョウゼフ・アラン・マカースィ・ジュニアが歌詞を書いた。フランク・スィナトラは’40年代初めからソロ活動に入って、ジャズ歌手の新しい形を作りつつあり、すごい勢いで上昇してきたが、この頃’50年代初めは私生活のことも含めて大きく下降していて、ちょうどコロンビア・レコードとの契約切れを迎えたところだった。それに加えてコロンビアのA&R(Artists and Repertoire)マン/ミチ・ミラー Mitch Miller とうまくいかなくなり、コロンビアを出るのはやむを得ない展開だった。

[World Is Waiting for the Sunrise, The]The World Is Waiting for the Sunrise

ユージーン・ロックハートが作詞し、アーネスト・スィーツが作曲したもので、第一次大戦後のバラードとして’19年にヒットした。売れたのはヴィクターから発売されたロイ・バーギィ Roy Bargy 編曲のベンソン・オーケストラのレコードと、ジョン・スティールの歌とフリッツ・クライスラーのヴァイオリンをヴィクター・サロン・オーケストラが伴奏したレコードだった。