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[Mack the Knife (Moritat)]Mack the Knife (Moritat)

これはもとはベルトルト・ブレヒトとカート・ワイルがオペラ・ミュージカル【Die Dreigroschenoper 三文オペラ】のために書いた曲で、ベルリンで1928年にワイル夫人ロッテ・レーニャ Lotte Lenya やカート・ゲロン Kurt Gerron 主演で上演され、そのときはゲロンがこれを歌った。

[Ma, He’s Making Eyes at Me]Ma, He’s Making Eyes at Me

これは作詞のスィドニィ・クレアと作曲のコン・コンラッドがエディ・キャンターのために書いたもので、1921年のミュージカル【The Midnight Rounders】でキャンターが歌った。以後明るく天真爛漫な雰囲気のこの曲はキャンターの看板代りの一曲として番組やショウで欠かせないレパートリィになった。

[Lush Life]Lush Life

デューク・エリントンのバンドの作編曲とピアノを担当していたビリー・ストレイホーンが’49年に出版した曲で、同年にナット・キング・コールが歌ってヒットし、また’63年にジョニー・ハートマンがコルトレインの伴奏で歌ってからさらに大きく注目を浴びるようになった。ストレイホーンは[Take the A Train]や[Chelsea Bridge]など傑作が多い。

[Lullaby of Birdland]Lullaby of Birdland

ピアニストのジョージ・シアリングが、今はもうなくなってしまったジャズ・クラブ〝バードランド〞のために書いた曲で、〝バード〞は勿論チャーリィ・パーカーのことである。作詞はB・Y・フォースター B. Y. Forster となっているが、それはジョージ・デイヴィド・ワイスの偽名で、最近の著作権表記では本名になっている。

[Luck, Be a Lady]Luck, Be a Lady

フランク・レッサーが’50年のミュージカル【Guys and Dolls】に書いた曲で、そのなかではロバート・アルダが歌った。このミュージカルはプロデューサーのサイ・フォイアー Cy Feuer とアーネスト・マーティン Ernest Martin が、【South Pacific】の成功に刺激されて、デイモン・ラニアン Damon Runyon (1884-’46)の短編小説《The Idyll of Miss Sarah Brown》をミュージカル化しようとしたものだった。