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[Moanin’ Low]Moanin’ Low

ハワード・ディーツ作詞、ラルフ・レインジャー作曲で’29年につくられ、レヴュー【The Little Show】に使用挿入された。このレヴューはディーツが作曲のアーサー・シュワーツと組んだ最初のもので、ケイ・スウィフトとポール・ジェイムズの[Can’t We Be Friends]など他の作詞家、作曲家の曲も使われていた。

[Misty]Misty

ジャズ・ピアニストのエロール・ガーナーが’54年に作ってレコードにした曲で、翌年ジョニー・バークが詩をつけてできあがった。ガーナーのレコードは Contrasts というタイトルの盤で、Em Arcy から’54年に出されている。当時彼のマネジャーをやっていたマーサ・グレイザー Martha Glaser が録音した曲の編集をしていて、ガーナーのロマンティックなバラードを綴る面とハードにスウィンギィにドライヴする面と二つが対照的で、それでこのアルバムに「コントラスト Contrasts」というタイトルをつけた。

[Midnight Sun]Midnight Sun

ライオネル・ハンプトンの最大傑作と言うべき曲で、1947年の作品だ。クレディット上ではソニー・バークとの共作になっているがその理由は判らない。歌詞は’54年にジョニー・マーサーがつけたものだ。もちろんもとはインストゥルメンタルとして作られ、ハンプトン楽団のデッカのレコードが最初だった。

[Me and My Shadow]Me and My Shadow

これはデイヴ・ドライアー作曲でビリー・ロウズが作詞した1927年の曲である。レヴュー【Harry Delmar’s Revels】に使われ、ヴォードヴィル・スターのフランク・フェイ Frank Fay が歌った。またアル・ジョルソンもラジオでさかんに歌い、その宣伝効果のおかげでヒットしたのでクレディットにも彼の名が入っている。

[Maybe You’ll Be There]Maybe You’ll Be There

この曲はミュージカル、映画とは関係なく、サミー・ギャロップ作詞、ルーブ・ブルーム作曲で1947年につくられている。同年早くにゴードン・ジェンキンズのオーケストラがチャールズ・ラヴェア Charles Lavere の歌で録音してデッカから出したが、すぐには売れなかった。どういうわけか翌年になって売れはじめ、’48年6月に3位までのぼり合計30週チャートに在位して、中くらいのヒットになった。