[Thou Swell]Thou Swell これはロジャーズ&ハートの作で、マーク・トウェインの小説にもとづいた1927年のミュージカル【A Connecticut Yankee】に使われた曲だ。そのなかではウイリアム・ギャクストンとコンスタンス・カーペンター Constance Carpenter がこれを歌った。
[Thanks for the Memory]Thanks for the Memory これはリーオ・ロビン作詞、ラルフ・レインジャー作曲で1937年のミュージカル映画『The Big Broadcast of 1938』(Paramount)に使われた曲である。そのなかではボブ・ホウプとシャーリー・ロス Shirley Ross が歌った。
[’Tain’t Nobody’s Biz-ness If I Do]’Tain’t Nobody’s Biz-ness If I Do これはポーター・グレインジャー、グレアム・プリンス Graham Prince、クラレンス・ウィリアムズ作で1922年につくられ、最初はアナ・マイヤーズ Anna Meyers の歌とオリジナル・メンフィス・ファイヴ Original Memphis Five の演奏のレコードが出された。
[Sweet Sue, Just You]Sweet Sue, Just You これはウィル・J・ハリスが作詞し、ヴィクター・ヤングが作曲した1928年の作品で、映画、ミュージカルとは関係ない。スー・キャロル Sue Carol を歌った曲で、シート譜の表紙には彼女の肖像が印刷され、彼女に捧げられていた。
[Smoke Gets in Your Eyes]Smoke Gets in Your Eyes これはオットー・ハーバック作詞、ジェロウム・カーン作曲で、1933年11月のミュージカル【Roberta】に使われた曲だ。そのなかではパリに亡命しているロシアの王女ステファニー役のタマラがこれを歌った。
[Side by Side]Side by Side これは1927年にハリー・ウッズが書いた曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。ヴォードヴィルでダンカン・スィスターズ Duncan Sisters に歌われてヒットし、’27年にはバンジョー奏者から歌手になったニック・ルーカスNick Lucas の歌がヒット・チャートで3位に、ポール・ホワイトマン楽団の演奏が3位に、アイリーン・スタンリーとジョニー・マーヴィンのデュエットが7位に、クリフ・エドワーズの歌が12位に入った。
[Rock-a-Bye Your Baby with a Dixie Melody]Rock-a-Bye Your Baby with a Dixie Melody これはサム・Mルイスとジョウ・ヤングが作詞し、ジーン・シュウォーツが曲を書いて、1918年にアル・ジョルソンのワンマン・ショウ【Sinbad】に使われた曲である。これをジョルソンが歌い、当然のようにショウ・ストッパー(ショウを止めてしまう)の曲になった。
[P. S. I Love You]P. S. I Love You これはジョニー・マーサーとゴードン・ジェンキンズの1934年の曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。’34年にルディ・ヴァレー、エディ・ストーン、ウィル・オズボーンらのレコードが出され、ヴァレーの盤がヒット・チャートで12位までのぼり六週間チャートに入った。
[My Melancholy Baby]My Melancholy Baby この曲はジョージ・A・ノートンとメイベル・E・ワトソン作詞、アーニィ・バーネット作曲で、1912年にクレディットされている作品だ。ただし厳密にはその前年につくられたようで、この曲には複雑な事情が絡んでいる。
[Mack the Knife (Moritat)]Mack the Knife (Moritat) これはもとはベルトルト・ブレヒトとカート・ワイルがオペラ・ミュージカル【Die Dreigroschenoper 三文オペラ】のために書いた曲で、ベルリンで1928年にワイル夫人ロッテ・レーニャ Lotte Lenya やカート・ゲロン Kurt Gerron 主演で上演され、そのときはゲロンがこれを歌った。