[Russian Lullaby]Russian Lullaby アーヴィング・バーリンが、1927年11月末に長女メアリィ・エリンが生れたときに書いた曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。ナット・シャピーロ編《Popular Music: Vol. 5》にはロクスィ劇場の初日の夜にダグラス・スタンベリィ Douglas Stanbury が歌ったとあるが、これはほかの資料では確認できなかった。
[Runnin’ Wild]Runnin’ Wild クレディットのうえではギブズ、ウッド、グレイの三人の’22年の共作で、もとはヴォードヴィルでヒットしたものだ。が正確にはギブズが作曲し、ウッドとグレイが作詞したもので、当時はアート・ヒックマン楽団のレコードがヒットした。
[Ruby]Ruby ジェニファー・ジョーンズ Jennifer Jones 主演の’53年の映画『Ruby Gentry』の主題歌で、その映画の音楽を担当したハインツ・ロウムヘルドが作曲し、ミッチェル・パリッシュが作詞している。
[Rosetta]Rosetta アール・ハインズとヘンリィ・ウッドが’28年につくったものだが、’35年まで出版されなかった作品で、クレディットは’35年になっている。そしてのちにホレイショウ・ニコルズが入りこんだようだ。
[Rose Room]Rose Room これはサン・フランスィスコのバンド・リーダーのアート・ヒックマンが’17年に作曲した彼のバンドのテーマで、最初は彼の出演していたサン・フランスィス・ホテルのローズ・ルームで自身で出版した楽譜を宣伝を兼ねて売っていた。
[Rockin’ Chair]Rockin’ Chair ホウギィ・カーマイケルの’30年の曲で、言葉も彼自身が書いている。厳密には’29年にできあがっていて、2月にヴィクターに録音もしたがそれは発売されなかったようだ。
[Rock-a-Bye Your Baby with a Dixie Melody]Rock-a-Bye Your Baby with a Dixie Melody これはサム・Mルイスとジョウ・ヤングが作詞し、ジーン・シュウォーツが曲を書いて、1918年にアル・ジョルソンのワンマン・ショウ【Sinbad】に使われた曲である。これをジョルソンが歌い、当然のようにショウ・ストッパー(ショウを止めてしまう)の曲になった。
[Remember]Remember 1924年のクリスマスの25日にアーヴィング・バーリンが恋する人エリン・マッキィに寄せて書いた曲で、ミュージカルや映画とは関係ない。ちょうどこのとき彼女は旅行に出ていて、つのる想いをせつせつと歌って彼が書きつづった曲だ。
[Red Sails in the Sunset]Red Sails in the Sunset 英国のソング・ライター・ティームのケネディとウィリアムズのコンビが’35年につくったヒット曲で、映画やミュージカルとは関係がない。ケネディはミュージカルにも多く書いているが、これは彼の初期の曲で単発で書いたものだ。
[Red Roses for a Blue Lady]Red Roses for a Blue Lady スィド・テッパー、ロイ・C・ベネットの’48年の作品で、映画やミュージカルとは関係ない曲だ。最初はヴォーン・モンロウ Vaughn Monroe のレコードと、ガイ・ロンバードと彼のロイアル・カナディアンズのレコードがヒットした。