[September Song]September Song マクスウェル・アンダーソンが作詞し、カート・ワイルが作曲して、’38年のミュージカル【Knickerbocker Holiday】に使われた曲だ。そのなかではウォルター・ヒューストン Walter Huston が、歌うよりは語るような調子で鼻声で歌って大変有名になった。
[September in the Rain]September in the Rain アル・デュビンが歌詞を、ハリー・ウォレンが曲を書き、’35年の映画『Stars over Broadway』(Warner)に使われた曲だ。この映画にはオペラ歌手のジェイムズ・メルトン James Melton が主演し、ジェイン・フロウマンがデビューしたが、そこではこの曲は背景に流れるだけだった。
[Sentimental Journey]Sentimental Journey レス・ブラウン楽団のアレンジャーをやっていたペン・ホーマーの作品で、作詞はバド・グリーンが担当している。ホーマーは1917年コネティカット州生まれで、ニューイングランド音楽学校で勉強してからニューヨークに出てきて、ジミーとトミーのドースィ兄弟やジャック・ティーガーデン、アーティ・ショー、ベニー・グッドマンらのバンドやオーケストラに編曲を提供していた。
[Send in the Clowns]Send in the Clowns これはスティーヴン・ソンドハイムが’73年のミュージカル【A Little Night Music】に書いた曲で、そのなかでグリニス・ジョンズ Glynis Johns が歌った。
[Seems Like Old Times]Seems Like Old Times ガイ・ロンバードの弟のカーメン・ロンバードがジョン・ジェイコブ・ロウブとつくった曲で、1946年の作品である。そしてガイ・ロンバードの楽団が演奏して有名になった。
[Secret Love]Secret Love サミー・フェイン作曲、ポール・フランスィス・ウェブスター作詞で、映画『Calamity Jane』(Warner, ’53)に挿入使用された。その映画にはドリス・デイ、ハワード・キールが主演し、この曲はドリス・デイが歌ってアカデミィ主題歌賞も獲得している。
[Second Time Around, The]The Second Time Around サミー・カーンとジミー・ヴァン・ヒューゼンによる曲で、’60年の20世紀フォックス映画『High Time』に挿入された。そこではヘンリー・マンスィーニ指揮のオーケストラでビング・クロズビーが歌い、アカデミィ主題歌賞にノミネイトされたが、賞は[Never on Sunday]に取られている。映画のなかでクロズビーが女装する場面があって、その場面とこの歌の二つ以外にいいところなしと評されるほど、これは失敗作だった。
[Say It Isn’t So]Say It Isn’t So アーヴィング・バーリンのミュージカルや映画に関係のない数少ないヒット曲の一つで、1932年の作品だ。このころは映画『Reaching for the Moon』(United Artists, ’31)の失敗もあって、彼にとって非常に不毛な時期だった。
[Satin Doll]Satin Doll ピリー・ストレイホーンの書いたエリントン・バンドの有名なナンバーでご’58年にマーサーが作詞している。スウィンギィで親しみやすいメロディだからだろうか、ジャズ歌手にもジャズ・ファンにもとても人気がある曲で、日本でも大変よく知られた曲である。
[San Francisco (Open Your Golden Gate)]San Francisco (Open Your Golden Gate) 年輩の人にはたいへん懐かしいこのメロディは、1936年の同名の映画『San Francisco』(MGM)の主題歌である。ガス・カーンが作詞し、ブロニスロー・ケイパーとウォルター・ジャーマンが作曲し、映画にはジャネット・マクドナルドとクラーク・ゲイブルが主演し、ほかにもスペンサー・トレイスィ、シャーリィ・ロスらが出演した。