[Some of These Days]Some of These Days 黒人ソングライターのシェルトン・ブルックスが1910年に書いた曲で、ソフィ・タッカーのテーマ曲として有名になった。そのシート・ミュージックは二百万部をこえる売れ行きとなり、チャートでは’11年5月にアメリカン・カルテットで3位に、7月にソフィ・タッカーの歌で2位までのぼった。
[Solitude]Solitude エディ・デランジ作詞、デューク・エリントン作曲の’34年の作品で、例によってアーヴィング・ミルズがクレディットに入っている。’33年にインストゥルメンタルとしてエリントン楽団が吹き込んだのが最初のレコードだが、’34年に歌詞がついてヒットし、ASCAPの年間最優秀曲として2500ドルの賞金をもらっている。
[Softly as in a Morning Sunrise]Softly as in a Morning Sunrise オスカー・ハマースタイン二世作詞、スィグマンド・ロンバーグ作曲で、1928年のオペレッタ【The New Moon】に入れられた曲で、そこではウィリアム・オニール William O’Neal が歌った。
[So Rare]So Rare ジャック・シャープ作詞、ジェリィ・ハースト作曲で1937年につくられた曲だ。最初に演奏したのはジミー・ドースィ楽団だったが、大いに売れたのはガス・アーンハイム楽団とジミー・ファレル歌、スタン・ケントンのピアノ、アーヴィング・ファゾウラのクラリネットのレコードで、’37年7月末にヒットチャートの2位まで上がり、さらに8月初めにガイ・ロンバード楽団のレコードがトップまで昇った。
[So in Love]So in Love コール・ポーターのつくった曲で、’48年のミュージカル【Kiss Me Kate】に挿入され、そのなかではパトリシア・モリソン Patricia Morison が歌った。このミュージカルは1,070回とポーターの最大のヒット作となり、’40年代では四番目の上演回数を記録した。
[Smoke Gets in Your Eyes]Smoke Gets in Your Eyes これはオットー・ハーバック作詞、ジェロウム・カーン作曲で、1933年11月のミュージカル【Roberta】に使われた曲だ。そのなかではパリに亡命しているロシアの王女ステファニー役のタマラがこれを歌った。
[Smile]Smile もとはチャップリンが’36年の映画『Modern Times』のために作曲したもので、その時点では歌詞はついていなかった。その後’52年の『Limelight』にも使用されているが、’54年にジョン・ターナーとジョフリー・パーソンズが歌詞をつけた。
[Sleepy Time Gal]Sleepy Time Gal これはミュージカル、映画とは関係なく、オールデン、イーガン作詞、ロレンゾ、ホワイティング作曲で1925年につくられた曲だ。ウクレレ・アイクやカナダのピアニストのヴェラ・ギラロフ Vera Guilaroff などの吹き込んだものがベスト・セラーとなった。
[Sleepin’ Bee, A]A Sleepin’ Bee 作家のトルーマン・カポーティが自作を脚色化し、作曲をハロルド・アーレンが、作詞を両者が担当したミュージカル【House of Flowers】のなかに使われた曲で、’54年の作品である。
[Skylark]Skylark ジョニー・マーサーが作詞し、ホウギィ・カーマイケルが作曲した1942年の曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。が非常に巧妙なカーマイケルのメロディが魅力なのだろう、ジャズ歌手のあいだに少しずつ人気が高まってきて、最近ではスタンダード曲のなかでもかなり高い位置に昇ったと思われる曲である。