[Indian Love Call]Indian Love Call オットー・ハーバックとオスカー・ハマースタイン二世が作詞を担当し、ルドルフ・フリムルが作曲したオペレッタ【Rose-Marie】のなかに入れられた曲で、1924年の作品だ。この【Rose-Marie】は当時はたいへんなヒット・オペレッタで、ヨーロッパ色の濃いミュージカルのいわば最後の時代における最後のヒットの一つだった。
【研究】さらに[The Lady Is a Tramp]について この曲には四番まで歌詞がある。しかし実際には二番以下はあまり歌われていない。《Ella in Berlin》のエラはヴァース、一番、四番と歌っているが、二、三番は省いている。次に、参考までに二、三、四番の歌詞とその訳を記してみよう。
[My Funny Valentine]My Funny Valentine ロレンズ・ハートとリチャード・ロジャーズの名コンビでつくられ、1937年のミュージカル【Babes in Arms】に使われた。そこではミッツィ・グリーン Mitzi Green がヴァレンタイン役のレイ・ヘザートン Ray Heatherton に向けて歌い’39年の映画化『Babes in Arms』(MGM)ではジュディ・ガーランドが歌った。
[By the Beautiful Sea]By the Beautiful Sea 1914年の作品で、ハロルド・R・アテリジ作詞、ハリー・キャロル作曲の大変有名な曲だ。この年は、純粋にアメリカ的スタンダード曲第一号と言える、ジェロウム・カーンの[They Didn‘t Believe Me]も書かれている。
[You’re Just in Love]You’re Just in Love アーヴィング・バーリンが1950年のエセル・マーマン主演のミュージカル【Call Me Madame】に書いた曲だ。そのなかではエセル・マーマンと新人のラッセル・ナイプが歌った。
[You Keep Coming Back Like a Song]You Keep Coming Back Like a Song アーヴィング・バーリンが1943年に書いたものだが、3年後のミュージカル映画『Blue Skies』(Paramount)に使われ、そこではビング・クロズビィが歌った。
[When I Lost You]When I Lost You アーヴィング・バーリンが最初の妻ドロスィを失った悲しみを書きつづった曲で、1912年の作品である。これは彼としては、[Alexander’s Ragtime Band]の大ヒット以来、最初の成功したバラードとなり、シート・ミュージックが二百万部以上売れるヒットとなった。
[What’ll I Do?]What’ll I Do? アーヴィング・バーリンが二番目の妻となるエリン・マッキィによせて書いた曲で、1923年9月に始まった【Music Box Revue of 1923】の上演中に途中で挿入された。そのなかではグレイス・ムーアがジョン・スティールとのデュエットで歌った。
[Top Hat, White Tie and Tails]Top Hat, White Tie and Tails アーヴィング・バーリンが1935年のアステア/ロジャーズのRKO映画『Top Hat』に書いた曲である。アステアが歌い、そして男声コーラスのメンバーたちと一緒に踊った。
[This Year’s Kisses]This Year’s Kisses アーヴィング・バーリンが書いて1937年のミュージカル映画『On the Avenue』(20th Century-Fox)に使われた曲である。そのなかではアリス・フェイが歌った。