[Straighten Up and Fly Right]Straighten Up and Fly Right ナット・キング・コールがまだ無名時代に書いたもので、彼の出世の発端となった曲だ。彼のこの曲のレコードは1943年11月に出ているが、それまですでに演奏していたというからもう少し前に書かれたものだろう。
[Stormy Weather]Stormy Weather ケーラーとアーレンが’33年の【Cotton Club Parade】に書いた曲で、エセル・ウォーターズが歌った。アーレンはこれを最初キャブ・キャロウェイの歌として書いたが、ケーラーが書いた詞はキャロウェイ向きではなく、結局ウォーターズの曲となった。
[Stompin’ at the Savoy]Stompin’ at the Savoy これはサクソフォン奏者のエドガー・サンプソンが’34年につくった曲で、同年チク・ウェブ楽団がレコードにしたのが最初だ。’35年にベニー・グドマン楽団もこれを吹きこみ、’36年に大きくヒットして、アンディ・ラザフが歌詞を書き楽譜が発売されている。従って[Don’t Be That Way]と事情が似ているが、この場合はグドマンとウェブがクレディトに入りこんでいる。
[Stella by Starlight]Stella by Starlight これはヴィクター・ヤングの曲で、ネッド・ワシントンが作詞し、’46年にクレディットされている。しかし正確には’44年の映画『The Uninvited』(Paramount)に使われたので、二年まえにすでにつくられていたようだ。
[Stars Fell on Alabama]Stars Fell on Alabama ミッチェル・パリッシュとフランク・パーキンスの1934年の作品だが、映画やミュージカル用に作られたものではなく、いわば〝ティン・パン・アレイ型〞の曲である。この曲もこれといってビッグ・ヒットはなく、歌手に歌い継がれて徐徐にスタンダード曲になってきた部類だ。
[Stardust]Stardust ホウギィ・カーマイケルの言わずと知れた名曲で、ミッチェル・パリッシュの歌詞が’29年につけられている。が’27年10月31日にカーマイケル自身が録音しているから、二年前にはもうインストゥルメンタルとして完成していたようだ。
[Star Eyes]Star Eyes ドン・レイとジーン・ドポールが1942年に書いた曲で、翌年の映画『I Dood It』に使われた。この映画は1929年のバスター・キートンの無声映画コメディ『Spite Marraige」(MGM)のリメイクで、レッド・スケルトンが主演し、そのなかではヘレン・オコネルとボブ・エヴァリィがジミー・ドースィ楽団でこの曲を歌った。
[Stairway to the Stars, A]A Stairway to the Stars マット・マルネックとフランク・スィニョレリのコンビの曲で、のちにミッチェル・パリッシュが歌詞をつけて1939年にできあがった。マルネックとスィニョレリはポール・ホワイトマン楽団のメンバーで、最初これは[Park Avenue Fantasy]というインストゥルメンタルとして完成し、ホワイトマン楽団が演奏した。
[Spring Will Be a Little Late This Year]Spring Will Be a Little Late This Year 詞、曲ともフランク・レッサーが書いた曲で、’44年の映画『Christmas Holiday』(Universal)に挿入使用された。この映画はサマーセット・モーム原作で、ディアナ・ダービン Deanna Durbin、ジーン・ケリーらが主演し、ミュージカル映画ではなかったがダービンがこの曲を歌った。
[Spring Is Here]Spring Is Here ロレンズ・ハートとリチャード・ロジャーズの作品で、1938年のミュージカル【I Married an Angel】に使用挿入された。そのなかではデニス・キング Dennis King とヴィヴィアン・スィーガル Vivienne Segal によって歌われた。