[Fever]Fever 作詞、作曲がジョン・ダヴェンポートとエディ・クーリィという二人の人物にクレディットされているが、実際はロックの黒人シンガー・ソング・ライターのオウティス・ブラックウェル Otis Blackwell が’56年にダヴェンポートという偽名を使って書いたものだ。
[Day by Day]Day by Day サミー・カーン、アクセル・ストーダール、ポール・ウェストンの[I Should Care]を書いたトリオがその翌’45年に書いた曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。
[Cottage for Sale, A]A Cottage for Sale バンド・リーダーのウィラード・ロビソンが’30年につくった曲で、ラリー・コンレイが作詞している。映画、ミュージカルに関係なく、ティン・パン・アレイの曲でもなく、ロビソンが自分のバンドのために書いたものだ。
[Close Your Eyes]Close Your Eyes バーニス・ペトキアが作詞、作曲した’33年の曲で映画、ミュージカルとは関係ない。この曲の成り立ちに関する資料はあまりなく、ナット・シャピーロ編集の《Popular Music: Volume 4 1930-1939》には、わずかにルース・エティングが歌ったとだけある。
[Chinatown, My Chinatown]Chinatown, My Chinatown ジーン・シュウォーツ作曲、ウィリアム・ジェロウム作詞で’06年につくられ出版もされた曲だが、’10年のレヴュー【Up and Down Broadway】に挿入使用されたので、クレディットは’10年になっている。
[Child Is Born, A]A Child Is Born トランペッターでバンド・リーダーだったサッド・ジョーンズが作曲したもので、ピアニストのアレック・ワイルダーが作詞している。つくられたのは’69年でまだ新しい。
[Autumn in New York]Autumn in New York 作詞、作曲ともヴァーノン・デュークによる作品で、’34年の12月初演のレヴュー【Thumbs Up】に使用された。珍しく彼自身が作詞を担当した曲で、’32年の12月に開演した【Walk a Little Faster】にデュークは[April in Paris]を書いていた、やや題名の雰囲気が似ているせいでこの曲はその続編のように見られた。
[Sweet Lorraine]Sweet Lorraine とても有名なスタンダード曲で、ミッチェル・パリッシュ作詞、クリフ・バーウェル作曲の’28年の曲だ。映画、ミュージカルとは関係なくヴォードヴィルでヒットしたのち、’20年代末にラジオで有名になっていった。
[You’re Driving Me Crazy]You’re Driving Me Crazy ウォルター・ドナルドソンが’30年につくった曲で、当初は映画、ミュージカルとは関係なかったようだ。がヒットしたために同年のアステア姉弟主演のブロードウェイ・ミュージカル【Smiles】に挿入使用された。
[World Is Waiting for the Sunrise, The]The World Is Waiting for the Sunrise ユージーン・ロックハートが作詞し、アーネスト・スィーツが作曲したもので、第一次大戦後のバラードとして’19年にヒットした。売れたのはヴィクターから発売されたロイ・バーギィ Roy Bargy 編曲のベンソン・オーケストラのレコードと、ジョン・スティールの歌とフリッツ・クライスラーのヴァイオリンをヴィクター・サロン・オーケストラが伴奏したレコードだった。