[So in Love]So in Love コール・ポーターのつくった曲で、’48年のミュージカル【Kiss Me Kate】に挿入され、そのなかではパトリシア・モリソン Patricia Morison が歌った。このミュージカルは1,070回とポーターの最大のヒット作となり、’40年代では四番目の上演回数を記録した。
[Smile]Smile もとはチャップリンが’36年の映画『Modern Times』のために作曲したもので、その時点では歌詞はついていなかった。その後’52年の『Limelight』にも使用されているが、’54年にジョン・ターナーとジョフリー・パーソンズが歌詞をつけた。
[Skylark]Skylark ジョニー・マーサーが作詞し、ホウギィ・カーマイケルが作曲した1942年の曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。が非常に巧妙なカーマイケルのメロディが魅力なのだろう、ジャズ歌手のあいだに少しずつ人気が高まってきて、最近ではスタンダード曲のなかでもかなり高い位置に昇ったと思われる曲である。
[Shadow of Your Smile, The]The Shadow of Your Smile ポール・フランスィス・ウェブスター作詞、ジョニー・マンデル作曲で’65年の映画『The Sandpiper』(MGM)の主題歌として使われた曲である。主演はエリザベス・テイラー、リチャード・バートン、監督はヴィンセンティ・ミネリで、カリフォルニアの中部の海の素晴らしい情景とともに、この曲のメロディが背景に流れた。
[Secret Love]Secret Love サミー・フェイン作曲、ポール・フランスィス・ウェブスター作詞で、映画『Calamity Jane』(Warner, ’53)に挿入使用された。その映画にはドリス・デイ、ハワード・キールが主演し、この曲はドリス・デイが歌ってアカデミィ主題歌賞も獲得している。
[’S Wonderful]’S Wonderful ガーシュウィン兄弟の作で’27年のミュージカル【Funny Face】に挿入使用された曲である。そのなかではアレン・カーンズ Allen Kearns とアデール・アステアによって歌われた。
[Rosetta]Rosetta アール・ハインズとヘンリィ・ウッドが’28年につくったものだが、’35年まで出版されなかった作品で、クレディットは’35年になっている。そしてのちにホレイショウ・ニコルズが入りこんだようだ。
[Party’s Over, The]The Party’s Over コムデン、グリーンのコンビが作詞し、スタインが作曲した’56年の曲で、ミュージカル【Bells are Ringing】に使われた。そのなかではジュディ・ホリデイが歌い、その映画化『Bells are Ringing』(MGM, ’60)でも彼女が歌った。
[Nice Work If You Can Get It]Nice Work If You Can Get It ジョージとアイラのガーシュウィン兄弟の作で、’37年のRKO映画『A Damsel in Distress』に挿入使用された。この映画はフレッド・アステア主演で、ジンジャー・ロジャーズがミュージカルつづきで休息を申し入れたために、代りにジョウン・ファウンテンが相手役をつとめた。
[Mean to Me]Mean to Me ロイ・ターク、フレッド・E・アーラートの二人の共作とあるが、事実上はタークの作詞、アーラートの作曲になる’29年の作品で、映画、ミュージカルとは関係ない曲だ。ルース・エティングのレコードがヒットしたが、ヘレン・モーガンのものもヒットした。