[I Gotta Right to Sing the Blues]I Gotta Right to Sing the Blues テッド・ケーラー作詞、ハロルド・アーレン作曲の’32年の曲で、レヴュー【Earl Carroll Vanities】の’32年版に挿入使用された。このレヴューにはミルトン・バール Milton Berle やヘレン・ブロウデリック Helen Broderic らが出演したが、この曲を歌ったのはリリアン・シェイド Lillian Shade だった。
[Work Song]Work Song ’60年にトランペッターのナット・アダレイがつくり、彼と兄のジュリアン・キャノンボール・アダレイ率いるグループが演奏してヒットした曲だ。のちに歌手のオスカー・ブラウン・ジュニアが歌詞をつけて歌った。
[St. Louis Blues]St. Louis Blues ブルースの父と言われたW・C・ハンディの’14年の作品で、映画やミュージカルとは関係なく、テネスィー州メンフィスの彼自身のつくった会社から楽譜が出版されている。
[In the Mood]In the Mood サックス奏者のジョウ・ガーランドが、トラディショナルなブルース・ナンバーのラインからメロディをとってつくったと言われる作品で、’39年にインストゥルメンタルとして発表されたものだ。
[Careless Love]Careless Love 有名なトラディショナルで、作者は不明である。ただし《歌曲大辞典》には1840から1895年ごろのあいだに成立したものと書かれていて、’11年に最初の楽譜が出版されている、とある。
[St. James Infirmary]St. James Infirmary 元はトラディショナルとして伝えられていた曲だが、’29年にジョウ・プリムロウズが作詞し、曲として著作権登録したものだ。’30年にキャブ・キャロウェイが歌ってヒットし、彼の初めてのヒット曲となった。
[Route 66]Route 66 ピアニストで歌手のボビィ・トループの’46年の作品で、ナット・キング・コールが自己のトリオで弾き歌ってヒットした曲だ。’60年代に《Route 66》というテレビ番組が日本でも流され、その主題歌としてこれが使われていたので、その影響で以後日本人にはとくに好かれる曲となった。
[Lady Sings the Blues]Lady Sings the Blues ピアニストのハービィ・ニコルズの書いたメロディにビリー・ホリデイが歌詞をつけてできあがった曲で、’56年の作品だ。彼女はトニー・スコット編曲の七人編成のバンドで同年六月にこの曲を吹きこんでいる。
[Basin Street Blues]Basin Street Blues これは日本人にもよく知られている曲だが、ピアニストのスペンサー・ウィリアムズの’28年の作品で、とくに映画やミュージカルとは関係ない。
[Feeling Good]Feeling Good ブリッカスとニューリーのコンビが、’65年のミュージカル【The Roar of the Greasepaint──the Smell of the World】に書いた曲で、ブルースではないがブルース・フィーリングのある曲だ。