1912
作詞・曲/アーヴィング・バーリン Irving Berlin
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これはアーヴィング・バーリンが最初の妻ドロスィを失った悲しみを書きつづった曲で、1912年の作品である。これは彼としては、[Alexander’s Ragtime Band]の大ヒット以来、最初の成功したバラードとなり、シート・ミュージックが二百万部以上売れるヒットとなった。
話しはこの年の初めにドロスィと会ったことからはじまる。彼の曲[Everybody’s Doin It Now]がはやって、’10年代初めのこのころ世はダンス・クレイズの真っ最中だった。彼の楽譜出版社 Waterson, Berin & Snyder には毎日たくさんの歌手がヒット曲を求めて群がって来ていた。そのなかに20才のドロスィという彼の知らない歌手がいて、彼女がバーリンの曲をほしいと言ったのだ。ところがちょうどそこへもう一人女性歌手が割って入ってきて、バーリンがドロスィに渡そうとしていた楽譜を横取りしようとした…
── 本文より