1928
作詞/ウィル・J・ハリス Will J. Harris
作曲/ヴィクター・ヤング Victor Young
- 内容:
- 解説、英詞、日本語訳
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- ストリーミング
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- 無期限
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- 250円(税込275円)
これはウィル・J・ハリスが作詞し、ヴィクター・ヤングが作曲した1928年の作品で、映画、ミュージカルとは関係ない。スー・キャロル Sue Carol を歌った曲で、シート譜の表紙には彼女の肖像が印刷され、彼女に捧げられていた。スー・キャロルは当時の映画スターで、映画『William Fox Movietone Follies of 1929』(英国)、『The Big Party』(Fox, ’30)、『The Golden Calf』(Fox, ’30)、『Dancing Sweeties』(Warner Bros., ’30)などに出演している。若く可愛らしいミュージカル・スターで人気があったが、’30年代後半にはやめてしまい、タレント養成のようなエイジェントの仕事をしている。’39年から’40年代初めにかけて俳優のアラン・ラッドを売り出して成功し、そのラッドと結婚している。’20年代はサイレント映画の時代で、映画にそもそも主題歌というものがなかった。それでヒットした映画に主題歌を書いたり、このように女優に捧げたりという書き方をして、曲をヒットさせる試みが盛んに行われた。たとえば[Sheik of Araby]などその典型的な例である…
── 本文より