1929
作詞/ミッチェル・パリッシュ Mitchell Parish
作曲/ホウギィ・カーマイケル Hoagy Carmichael
- 内容:
- 解説、英詞、日本語訳
- 配信方式:
- ストリーミング
- 購読期間:
- 無期限
- 価格
- 250円(税込275円)
これはホウギィ・カーマイケルの言わずと知れた名曲で、ミッチェル・パリッシュの歌詞が’29年につけられている。が’27年10月31日にカーマイケル自身が録音しているから、二年前にはもうインストゥルメンタルとして完成していたようだ。
カーマイケル(1899-’81)はインディアナ大学を’26年に卒業し、’27年にはフロリダの法律事務所に就職していた。がミルズ楽譜出版社から誘いがきていて、音楽か法律のどちらにするか迷っていた。あるとき道路沿いのラジオ店の蓄音機から彼が書いた曲[Washboard Blues]がレッド・ニコルズの演奏で流れてきた。彼はニコルズは知らなかったが、自分の曲がジャズっぽく解釈されて見事に演奏されているのを聴いて、雷に撃たれたようなショックを受けた。やはり音楽しかないとそのとき強く感じて、夏に故郷のブルーミントンに帰った。そこである日母校を訪れて、恋し破れたかつての恋人のことをふと思い出していたら、なんとはなしにこのメロディが浮かんできたという…
── 本文より