1942
作詞/ドン・レイ Don Raye
作曲/ジーン・ドポール Gene De Paul
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- 解説、英詞、日本語訳
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- ストリーミング
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- 250円(税込275円)
これはドン・レイとジーン・ドポールが1942年に書いた曲で、翌年の映画『I Dood It』に使われた。この映画は1929年のバスター・キートンの無声映画コメディ『Spite Marraige」(MGM)のリメイクで、レッド・スケルトンが主演し、そのなかではヘレン・オコネルとボブ・エヴァリィがジミー・ドースィ楽団でこの曲を歌った。ほかにも彼らが[One O’Clock Jump]をやったり、リナ・ホーンが[Taking a Chance on Love]を歌ったり、ヘイゼル・スコットが出演したりで、音楽ファンにとってはとてもにぎやかな内容だった。しかしこの曲は、同時期にオコネルが結婚してドースィ楽団をやめたため、後任のキティ・カレンとボブ・エヴァリィ、ジミー・ドースィ楽団で録音して1943年12月に出され、それは16週チャートにいて最高位3位だった。曲としては地味な方だったが、バップ奏者が好んで演奏したおかげで、スタンダード曲として定着したと言えそうだ。私には歌詞よりもドポールの洒落たコード進行で、ジャズ・ミュージシャンに好かれて生きのびた曲という印象がつよい…
── 本文より