1936
作詞・曲/ガス・カーン Gus Kahn,ブロニスロー・ケイパー Bronislau Kaper,ウォルター・ジャーマン Walter Jurmann
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- 解説、英詞、日本語訳
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年輩の人にはたいへん懐かしいこのメロディは、1936年の同名の映画『San Francisco』(MGM)の主題歌である。ガス・カーンが作詞し、ブロニスロー・ケイパーとウォルター・ジャーマンが作曲し、映画にはジャネット・マクドナルドとクラーク・ゲイブルが主演し、ほかにもスペンサー・トレイスィ、シャーリィ・ロスらが出演した。そしてチャートではトミー・ドースィ楽団で’36年7月に10位までのぼった。この映画は1906年の有名な大地震が終幕をかざる物語りだが、酒場の主人の恋を扱ったメロドラマで、アカデミー作品賞にノミネイトされ、落ちはしたものの非常に評価の高い作品だった。そのクライマクスで描かれた大地震の場面は、当時の特撮効果を駆使して巧妙に作られたもので、それを見ていた実際に地震を経験した人たちのなかには気持ちが悪くなって映画館を飛びだした人もいたという。もちろんいま見ると不自然に見える感じもないではないが、’36年という年代を考えると反対に見事な出来という感慨を抑えきれない…
── 本文より