1857
作詞・曲/ジェイムズ・ピアポント James Pierpont
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これは言わずとしれたファッツ・ワーラーの1942年のワルツ曲で、’78年にリチャード・モールビー・ジュニア(正確には Maltby の t は発音するがほとんど聞こえない程度なのでモールビーと表記する)が作詞している。長いあいだもっぱらインストゥルメンタルとして演奏されてきた曲で、ジャズィなワルツというジャンルではまさに草分け的な存在だった。ワルツとはクラシック音楽とヨーロッパ文明がつくりだした踊りで、華やかで優美で格調のある雰囲気がつきまとっていた。1910年代にたくさんの新しいダンスが流行しはじめ、’20年代にかけて〝ジャズ〞という新しい音楽ができてきたころは、ワルツとは古くてアメリカ的ではないヨーロッパ的なものの代名詞のように取られていた。’30年代後期のスウィング時代には、そのワルツのイメージはもっと強くなったと言えそうだから、そこにジャズィなワルツという形で出てきたこの曲は、ある種の新しさを懐胎していたと言えるかもしれない…
── 本文より