1953
作詞・曲/コール・ポーター Cole Porter
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これはコール・ポーターが作詞作曲して、1953年のミュージカル【Can-Can】に使われた曲である。そのなかではピーター・クックソン Peter Cookson が歌った。この脚本を書いたエイブ・バロウズ Abe Burrows は、最初は画家のロートレックが描いたモデルのラ・グールーの一生をミュージカル化しようと企画したらしい。しかしその過程で、彼はカンカンの踊りの歴史的背景を探ろうとしてパリに渡り、法廷、国会、警察関係の資料を調べていたが、この足を上げたり尻を出したりする踊りを下劣なものとして取り締まろうとした風紀団体があったことを知り、そうしているうちにこのプロットを思いついたという。1893年のパリを舞台に、カンカンを見せる芝居小屋の経営者ラ・モーム・ピスターシュは取り締まりの厳しさに閉口して、その責任者の検察官フォレスティエールを誘惑する。やがて二人は恋に落ち、裁判ではフォレスティエールがピスターシュの弁護に立って、無罪の判決を勝ちとる。この曲は検察官フォレスティエールが意に反してピスターシュを好きになってしまって歌う曲だと言うと、なるほどと納得する方も多いだろう…
── 本文より