1939
作詞/アル・デュビン Al Dubin
作曲/ヴィクター・ハーバート Victor Herbert
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- 解説、英詞、日本語訳
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これは、元はヴィクター・ハーバートが’19年のオペレッタ【The Velvet Lady】に書いた曲で、彼の死後15年ほどたってアル・デュビンが歌詞をつけ、ヒット・パレイドに登場した曲だ。’39年にフランク・シナトラのレコードがヒットして有名になったが、それは曲が書かれて20年後のことだった。
ハーバート(1859-’24)はアイルランドのダブリンに弁護士の一人子として生れた。三歳のとき父が死に、彼と母はロンドン近郊に住んでいた母方の祖父の家に身を寄せた。祖父は作家で詩人で戯曲家でもあり、ミュージカルの脚本も書いていて、かなり有名な人だったようだ。その家には日頃から有名な作家、音楽家、芸術家、劇場関係者らが集まり、その環境が彼が音楽家になる下地をつくったことは間違いないが、彼は二歳のときすでに母の歌う歌を正確に口ずさむことができたという。多分これは母がピアノを弾けてしっかりと音楽教育を受けた人だったからだろう…
── 本文より