[電子書籍]イジメについて

村尾陸男・著『イジメについて』
著者
村尾陸男
ジャンル
社会・教育
ファイル形式
EPUB3
頁数
200(※1)
配信方式
ダウンロード
配信開始日
2016年2月1日
価格
900円(税込990円)

※1 1行36文字、1頁13行でレイアウトした場合の総頁数です。

─ 本書の内容 ─

目次

  1. イジメについて
  2. イジメの話し
  3. イジメの定義と周辺
  4. 子供の遊び
  5. 子供の社会性
  6. 外国のイジメ
  7. 日本のイジメ
  8. イジメへの対処
  9. イジメへの具体策
  10. 人間と社会の蘇生

本文より

 イジメは子供の世界に起きていることだが、社会のなかにまさに病根のように巣食っている、非常に厄介で手強い問題だ。いったいいつからこんなことになったのだろう? わからないが気がつくとこんなことになっていた、そんな感じだ。私が子供のときはこういうことはなにもなかった。今から考えるとまったく不思議だがなにもなかった。中一のとき学校の帰りに、一度だけ同級生の生意気な男の子に顔を引っ叩かれたことがあった。でもそれだけだった。私は弱く引っ込み思案で、体格も小さい方だし、陰湿(たぶん)だったから、イジメが行われていたらまっさきに標的になったろう。だがどういうわけか、まだそういうことは行われていなかった。先生もみなきちんとした希望に満ち溢れ理想をもった人間ばかりだった。小学校六年のときのわれら三組の森先生は隣のクラスの担任と結婚した。二組の川上先生は少しカタブツに見えたが、その固さがわが森先生には魅力だったのかもしれない。相思相愛の熱い結婚だった…

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