これはジャズ・ピアニストで作曲家でもあったタッド・ダメロンが’46年に書いたインストゥルメンタルで、作詞家のカール・スィグマンが言葉をつけた曲だ。もっともクレディットのほうは二人共作ということになっている。これはインストゥルメンタル・バラードだったが、あまりにも素晴らしい曲なので歌詞がつけられ、歌う人も年々少しずつ増えてきた。これはスタンダード曲のなかでも珠玉のものになってきた感のある曲だ。

タッド・ダメロンは’17年オハイオ州クリーヴランドに生れている。ローカル・バンドでピアノを弾いていたが、シカゴでアレンジを書くようになり、さらにニューヨークに出てジミー・ランスフォード、ジョージィ・オールド、ビリー・エクスタイン、カウント・ベイスィらの有名バンドにアレンジを提供するようになった…

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