1929
作詞/アンディ・ラザフ Andy Razaf
作曲/トマス・ファツ・ワーラー Thomas ‘Fats’ Waller
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- 解説、英詞、日本語訳
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- 250円(税込275円)
これはファツ・ワーラーとアンディ・ラザフの曲としてかなりよく知られている。’29年にハーレムのコニーズ・イン Connie’s Inn で行われたショウ【Load of Coal】で歌われた。コニーズ・インは当時コトン・クラブの次くらいに大きく有名なクラブで、早い時間は白人専用だったが、白人が帰った遅い時間には黒人にも解放し、ワーラーのほかエリントン、フレチャー・ヘンダーソン、エセル・ウォーターズなども出演していた。このショウはブロードウェイではなくコニーズ・インで上演されたレヴューで、ソフト・シュー soft-shoe ダンス・ナンバーと但書がついていた。タップダンスでは普通は硬い底の靴を履いて音が出るように板のような硬い床の上で踊るが、ソフト・シューは、あえて柔らかい底の靴を履き少し砂をまいた床の上で踊る、そういうタップダンスと柔らかい底の靴をさして言った。ソフト・シューは繊細で味のあるタップダンスで、踊りては黒人に多かったようだ。私はモダンジャズのトリオ演奏に載せて踊るソフト・シュー・ダンスを見たことがある。それだけ繊細で柔軟な踊りになる…
── 本文より