1937
作詞(原曲)/ジェイコブ・ジェイコブス Jacob Jacobs
作曲(原曲)/ショーロム・セクンダ Sholom Secunda
作詞(英語版)/サミー・カーン Sammy Cahn
作曲(英語版)/ソール・チャップリン Saul Chaplin
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- 解説、英詞、日本語訳
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- ストリーミング
- 購読期間:
- 無期限
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- 250円(税込275円)
この曲は’33年のイディッシュ語のミュージカル・コメディのためにジェイコブスとセクンダのユダヤ人二人組が書いたもので、普通ならそのままアメリカのユダヤ人社会のなかで埋もれて終ってしまっているところだった。あるときまだ作詞家としては売れていないサミー・カーンがアポロ劇場でこの曲を耳にし、カーンがユダヤ人でイディッシュ語を理解できたということがこの曲を世に出すきっかけとなった。その歌詞を一語たりとも理解できないはずの黒人観客たちにこれが非常に受けたのが、彼の関心を引いたのだ。彼は帰りに楽器屋でこの曲の楽譜を買い、トミー・ドースィにそれを見せてレパートリィに加えるように勧めるが、ドースィは「イディッシュの曲だって、冗談はよしてくれ」と言って受けつけなかった。カーンは自分の部屋のピアノのうえにそれを置きっ放しておいたが、数日後三人姉妹ラヴァーン LaVern、マクスィーン Maxene、パティ Patti のアンドルーズ・スィスターズ Andrews Sisters がそこへやってきてそれを見つけた…
── 本文より