[How Am I to Know]How Am I to Know かの有名な評論家、劇作家、詩人のドロスィ・パーカーが作詞して、ジャック・キング作曲で、1929年の映画『Dynamite』(MGM)に使われた曲である。パーカーが作詞というだけでなにか特別な意味をもつような、そんな感じもしないでもない。
[He Was Too Good to Me]He Was Too Good to Me ロジャーズ/ハートの1930年の曲で、フロウレンズ・ズィーグフェルド制作のミュージカル【Simple Simon】のために書かれた。そして同年1月末にトライアウトが始まったが、その段階でこの曲はズィーグフェルドの一声で落とされてしまった。
[Go Away Little Girl]Go Away Little Girl ジェリィ・ゴフィンとキャロル・キングの1962年の曲で、翌’63年にスティーヴ・ローレンスが歌ってヒットした。これはヒットチャートのトップまで昇る大きなヒットだった。
[Flat Foot Floogie]Flat Foot Floogie スリム・ゲイラード、スラム・ステュアート、バド・グリーンの三人にクレディットされている曲で、1938年にスリム・アンド・スラム組が歌い演奏してヒットさせた。バド・グリーンはヴェテランのソングライターで、出版者として噛んでいたらしく、この曲は事実上はゲイラードがつくったようだ。
[Fascination]Fascination この曲は作詞ディック・マニング、作曲F・D・マルケッティで、1957年のゲイリィ・クーパー、オードリー・へプバーン、モーリス・シェヴァリエ主演の映画『昼下がりの情事 Love In the Afternoon』の主題歌として使われた。
[Ev’ry Day I Have the Blues]Ev’ry Day I Have the Blues 非常によく知られたブルースで、メンフィス・スリムことピーター・チャットマンが1950年につくった曲である。彼よりも古いブルース畑の先輩カウ・カウ・ダヴェンポートがやはり〝メンフィス・スリム〞と名乗っていたから、混同しやすいが別人だ。
[Don’t Go to Strangers]Don’t Go to Strangers レッド・エヴァンズ作詞で、アーサー・ケントとデイヴィド・マンの作曲でつくられた1954年のポップソングである。映画、ミュージカルとは関係ない。三者とも作曲家で、作詞が誰かは資料によって違うため正確には決めがたかったが、エヴァンズが作詞を担当したというのがたぶん正しいようだ。
[Diane (I’m in Heaven When I See You Smile)]Diane (I’m in Heaven When I See You Smile) アーノウ・ラペーとルー・ポラックのコンビが1927年に映画『Seventh Heaven』に書いた曲である。その映画で〝名前不詳の歌手によって歌われた〞と書く資料もあったが、この映画はサイレントでこの指摘はたぶん間違いだろう。
[Detour Ahead]Detour Ahead この曲はルー・カーター、ハーブ・エリス、ジョン・フリゴの三者のクレディットになる作品で、1948年に彼ら三人の構成するバンド The Soft Winds が最初に演奏した。そして〝Flirting with Twilight〞というショウ(もしかしたら映画かもしれないが不詳)に使われたようだ。
[Darktown Strutter’s Ball]Darktown Strutter’s Ball シェルトン・ブルックスの作詞、作曲による1917年の曲で、最初はベニー・フィールズ、ジャック・サリズベリー、ベニー・デイヴィス(のちにソングライターになる)のヴォードヴィル・ティームによって紹介された。