[Affair to Remember, An]An Affair to Remember この曲はハリー・ウォレンの作曲、ハロルド・アダムソンとリーオ・マケアリィ作詞で、1957年の同名の映画『An Affair to Remember』(Paramount)の主題歌として使われた。主演がケイリィ・グラント、デボラ・カー、監督、脚本がマケアリィで、マケアリィはたんにクレディットに入っただけかもしれない。
[Besame Mucho]Besame Mucho ラテン曲として知らぬ人がいないくらいに知られた有名な曲で、クレディットは1943年になっている。その元は’41年にメキシコで制作されたミュージカルに、自身女優として出演していたコンスエロ・ヴェラスケスが詞曲とも書いたものだ。
[Bess You Is My Woman]Bess You Is My Woman ガーシュウィン兄弟とデュボウス・ヘイワードが1935年につくった不滅のフォーク・オペラ【Porgy and Bess】に使われた曲である。合計三幕の舞台のなかの第二幕の最初の場面で、ポーギィとベスが歌う愛のデュエット曲で、そこではトッド・ダンカンとアン・ブラウンが歌った。
[Around the World]Around the World 有名な映画『八十日間世界一周 Around the World』(United Artists, 1956)の主題歌で、当時はアメリカだけでなく世界中でヒットし、日本人も知らない人がいないくらいに知られる曲となった。
[Coquette]Coquette ジョン・W・グリーン(あるいはジョニー・グリーン)が書いてガス・カーンが作詞した1928年の曲で、ガイ・ロンバードとロイアル・カナディアンズのレコードがヒットして売れた。グリーンは前年の’27年に、まだハーヴァード大学在学中にこの曲を書いたという。
【研究】ワイルダーのロジャーズ論 アレック・ワイルダーの作曲家に対する批判はいつも辛辣だ。だがもちろん褒めるときも単刀直入で言葉に濁りがない。彼のリチャード・ロジャーズ論をその著書《American Popular Song:The Great Innovators 1900-1950》(Oxford University Press, 1972)からかいつまんで紹介しよう。
【研究】ジョン・アードインによるメアリィ・ロジャーズへのインタヴュー メアリィ・ロジャーズは自身、作家で作曲家であり、ブロードウェイ作品には、キャロル・バーネット Carol Burnett が主演した’59年のミュージカル【Once Upon a Mattress】がある。彼女が父とロレンズ・ハートについて語る。
[How Little We Know](How Little It Matters) How Little We Know キャロリン・リー作詞、フィリップ・スプリンガー作曲で1956年につくられた曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。同年フランク・シナトラが歌ってヒットした。
[Alice in Wonderland]Alice in Wonderland ボブ・ヒリアード作詞、サミー・フェイン作曲で、1951年のウォルト・ディズニーの漫画映画『不思議の国のアリス Alice in Wonderland 』に主題歌として使われた曲だ。あまり大きなヒットとはならなかったが、ジャズ界でビル・エヴァンズがスコット・ラファロと吹きこんだ演奏が出て、一挙にスタンダード曲になったと言えそうだ。
[Detour Ahead]Detour Ahead この曲はルー・カーター、ハーブ・エリス、ジョン・フリゴの三者のクレディットになる作品で、1948年に彼ら三人の構成するバンド The Soft Winds が最初に演奏した。そして〝Flirting with Twilight〞というショウ(もしかしたら映画かもしれないが不詳)に使われたようだ。