[Softly as in a Morning Sunrise]Softly as in a Morning Sunrise オスカー・ハマースタイン二世作詞、スィグマンド・ロンバーグ作曲で、1928年のオペレッタ【The New Moon】に入れられた曲で、そこではウィリアム・オニール William O’Neal が歌った。
[Old Folks]Old Folks ウィラード・ロビソンの1938年の曲で、ミュージカル、映画とは関係ない。スティーヴン・フォスターの[Old Folks at Home](邦題は[スワニー川])は有名だが、もちろんこれは別の曲でそれに較べればはるかに地味なものの、歌よりもジャズ・ミュージシャンに多く採りあげられて案外人気のある曲である。
[New York State of Mind]New York State of Mind ビリー・ジョエルが1975年につくり、’76年5月に発表したアルバム《Turnstiles》に入れられた曲である(Turnstiles は地下鉄などの回転式改札)。彼は’71年に最初のアルバム《Cold Spring》を出した(’72年という記述もあった)が、まだ彼の曲はあまりヒットせず、そのあと’73年に生活苦で仕方なく西海岸に行った。
[Muskrat Ramble]Muskrat Ramble キッド・オリィの1926年の曲で、ルイ・アームストロングのホット・ファイヴのレコードが表向きには最初の録音だった。というのは彼はかなり前にこれをつくったらしいのである。ただ正確なことはもう今では判らないのが実情だ。
[Midnight Sun]Midnight Sun ライオネル・ハンプトンの最大傑作と言うべき曲で、1947年の作品だ。クレディット上ではソニー・バークとの共作になっているがその理由は判らない。歌詞は’54年にジョニー・マーサーがつけたものだ。もちろんもとはインストゥルメンタルとして作られ、ハンプトン楽団のデッカのレコードが最初だった。
[Maybe You’ll Be There]Maybe You’ll Be There この曲はミュージカル、映画とは関係なく、サミー・ギャロップ作詞、ルーブ・ブルーム作曲で1947年につくられている。同年早くにゴードン・ジェンキンズのオーケストラがチャールズ・ラヴェア Charles Lavere の歌で録音してデッカから出したが、すぐには売れなかった。どういうわけか翌年になって売れはじめ、’48年6月に3位までのぼり合計30週チャートに在位して、中くらいのヒットになった。
[Man That Got Away, The]The Man That Got Away ハロルド・アーレンが書いて、アイラ・ガーシュウィンが歌詞をつけ、1953年の映画『A Star Is Born』に使われた曲である。そのなかではジュディ・ガーランドが歌い、以後彼女の得意のナンバーになった曲だ。
[Lulu’s Back in Town]Lulu’s Back in Town 作詞アル・デュビン、作曲ハリー・ウォレンの1935年の作品である。そして同年の映画『Broadway Gondlier』(Warner)に使用され、ディック・パウエルとミルズ・ブラザーズがこの曲を歌い、ほかにもジョウン・ブロンデル Joan Blondell、テッド・フィオリト楽団などが出演した。
[Lover’s Concerto, A]A Lover’s Concerto 原曲が言わずと知れたヨハン・セバスチャン・バッハのメヌエットである。ピアノを始めれば最初の段階で必ずお目にかかる曲で、多くの人が弾いた経験があるだろう。正確にはバッハが二番目の妻アンナ・マグダレーナ・バッハ(1701-’60)に贈った《クラヴィーア小曲集》の中の一曲である。
[Linger Awhile]Linger Awhile ハリー・オウエンズ、ヴィンセント・ロウズの二人による曲で、ミュージカルや映画とは関係なく1923年につくられている。ポール・ホワイトマン楽団の得意ナンバーになり、そのレコードは’24年2月にチャートの1位にのぼり、4週維持して二百万枚以上売れた。