[I’m Walkin’]I’m Walkin’ 1950年代に大活躍したR&B系のピアニストで歌手のファッツ・ドミノがデイヴ・バーソロミューとともに書いた曲である。’57年に発表された彼のレコードが最初のものだった。ロック歌手でのちにプレスリーなどと肩を並べて活躍するリッキー・ネルソンがデビューでこの曲を歌ったのも、同じ年だった。
[I’m Always Chasing Rainbows]I’m Always Chasing Rainbows ハリー・キャロルが作曲して、ジョウゼフ・マカースィが歌詞をつけたもので、1918年のヒット曲である。作曲といっても、周知のようにこれはショパンの[幻想即興曲嬰ハ短調]からとったもので、厳密には作曲とは言えない。
[It’s the Talk of the Town]It’s the Talk of the Town この曲はマーティ・サイムズ、アレン・J・ニーバーグ作詞、ジェリー・リヴィングストン作曲の1933年の作品だ。ミュージカル、映画とは関係なく、バンド・ナンバーとしてつくられたようだ。
[I May Be Wrong (But I Think You’re Wonderful)]I May Be Wrong (But I Think You’re Wonderful) ハリー・ラスキンが作詞し、ヘンリー・サリヴァンが作曲して、1929年のレヴュー【Murray Anderson’s Almanac】に使われた曲である。そのなかでは、トリクスィ・フリギャンザ Trixie Friganza とジミー・セイヴォがこの曲を歌った。
[I Believe]I Believe サミー・カーン作詞、ジュール・スタイン作曲で1947年の映画『It Happened in Brooklyn』(MGM)に使われた曲である。映画にはフランク・シナトラとジミー・デュランティ、キャスリン・グレイソン、タップダンサーのビリー・ロイ Billy Roy が出演し、この曲はまず冒頭でバックに流れ、つぎになかほどでシナトラとデュランティとロイが交互に歌った。
[Ev’rything I’ve Got]Ev’rything I’ve Got ロジャーズ・アンド・ハートの1942年の作品で、同年のミュージカル【By Jupiter】に使われた曲である。そのなかではレイ・ボルジャーとビーネイ・ヴェヌータ Benay Venuta によって歌われた。
[Chances Are]Chances Are アル・スティルマン作詞、ロバート・アレン作曲で1957年につくられた曲である。ミュージカル、映画とは関係なく、ジョニー・マティス Johnny Mathis が歌ったレコードが多く売れた。
[Aunt Hagar’s Blues]Aunt Hagar’s Blues この曲はW・C・ハンディの書いたブルースで、1920年の作品である。といっても厳密には南部ですでに流布していたフォーク・ブルースで、彼が書きとって最初はインストゥルメンタルとして仕上げた。曲名も最初は[Aunt Hagar’s Children]または[Aunt Hagarl’s Children’s Blues]などいくつかあった。