[San Francisco (Open Your Golden Gate)]San Francisco (Open Your Golden Gate) 年輩の人にはたいへん懐かしいこのメロディは、1936年の同名の映画『San Francisco』(MGM)の主題歌である。ガス・カーンが作詞し、ブロニスロー・ケイパーとウォルター・ジャーマンが作曲し、映画にはジャネット・マクドナルドとクラーク・ゲイブルが主演し、ほかにもスペンサー・トレイスィ、シャーリィ・ロスらが出演した。
[Pick Yourself Up]Pick Yourself Up ドロスィ・フィールズ作詞、ジェロウム・カーン作曲の1936年の作品で、同年のミュージカル映画『Swing Time』(RKO)に使われた。そのなかでは始まって間もなくのところで、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズがこの曲を歌った。
[My Heart Belongs to Daddy]My Heart Belongs to Daddy コール・ポーターの1938年の作品で、ミュージカル【Leave It to Me!】に使われた曲である。そのなかではメアリィ・マーティンがストリップ風に味つけして歌い、無名だった彼女が一挙に有名になった。
[My Baby Just Cares for Me]My Baby Just Cares for Me ガス・カーン作詞、ウォルター・ドナルドソン作曲で1930年につくられた曲だ。同年の映画『Whoopee』(United Artists)に使われ、エディ・キャンターによって歌われた。いまは有名になった[Makin’ Whoopee]も入っていて、どちらもキャンターらしさが横溢した歌であり曲である。
[Moonlight Becomes You]Moonlight Becomes You ジョニー・バーク作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲で、1942年につくられ、同年の映画『Road to Morocco』(Paramount)に使われた曲だ。そのなかでは主演のビング・クロズビィが歌った。
[Lovely Way to Spend an Evening, A](This Is) A Lovely Way to Spend an Evening シナトラ・ソングの一つで、1944年の映画『Higher and Higher』(RKO)に挿入され、そこで本名で出演した彼が歌った。作詞はハロルド・アダムソン、作曲はジミー・マクヒューで、その前年に書かれたようだ。
[Lonesome Road]Lonesome Road アメリカ黒人のあいだに伝わっていた古いスピリチュアル(霊歌)で、トラディショナル曲である。1865年にスピリチュアル曲集が初めて出版され楽譜化されたので、書物によってはその年代が書かれている。
[Kiss to Build a Dream On, A]A Kiss to Build a Dream On バート・キャルマー、ハリー・ルビー、オスカー・ハマースタイン二世の三者の作品で、1951年の映画『The Strip』(MGM)に使われた曲だ。ただこれはキャルマーとルビーのコンビが’35年に書いた曲で、そのときは[Moonlight on the Meadows]というタイトルだった。
[King Porter Stomp]King Porter Stomp ジェリー・ロウル・モートンが伝説的なピアニストのポーター・キングに捧げてつくったジャズ黎明期の有名な作品だ。1923年に彼自身が最初のレコーディングをしたが、クレディットは’24年になっている。
[Jitterbug Waltz]Jitterbug Waltz 言わずとしれたファッツ・ワーラーの1942年のワルツ曲で、’78年にリチャード・モールビー・ジュニア(正確には Maltby の t は発音するがほとんど聞こえない程度なのでモールビーと表記する)が作詞している。