[Vie en Rose, La]La Vie en Rose フランスの有名なシャンソン歌手エディット・ピアフが書いた歌詞で、曲はR・S・ルイギィが書いている。ピアフが最初にこれを書いたのは1942年らしいが、ルイギィが曲をつけて’46年にレコードが出され、彼女の生涯最大のヒットになった。
[Kiss to Build a Dream On, A]A Kiss to Build a Dream On バート・キャルマー、ハリー・ルビー、オスカー・ハマースタイン二世の三者の作品で、1951年の映画『The Strip』(MGM)に使われた曲だ。ただこれはキャルマーとルビーのコンビが’35年に書いた曲で、そのときは[Moonlight on the Meadows]というタイトルだった。
[Jitterbug Waltz]Jitterbug Waltz 言わずとしれたファッツ・ワーラーの1942年のワルツ曲で、’78年にリチャード・モールビー・ジュニア(正確には Maltby の t は発音するがほとんど聞こえない程度なのでモールビーと表記する)が作詞している。
[It’s the Talk of the Town]It’s the Talk of the Town この曲はマーティ・サイムズ、アレン・J・ニーバーグ作詞、ジェリー・リヴィングストン作曲の1933年の作品だ。ミュージカル、映画とは関係なく、バンド・ナンバーとしてつくられたようだ。
[I’m Walkin’]I’m Walkin’ 1950年代に大活躍したR&B系のピアニストで歌手のファッツ・ドミノがデイヴ・バーソロミューとともに書いた曲である。’57年に発表された彼のレコードが最初のものだった。ロック歌手でのちにプレスリーなどと肩を並べて活躍するリッキー・ネルソンがデビューでこの曲を歌ったのも、同じ年だった。
[I’m Always Chasing Rainbows]I’m Always Chasing Rainbows ハリー・キャロルが作曲して、ジョウゼフ・マカースィが歌詞をつけたもので、1918年のヒット曲である。作曲といっても、周知のようにこれはショパンの[幻想即興曲嬰ハ短調]からとったもので、厳密には作曲とは言えない。
【研究】クラシックとスタンダード曲 クラシックの曲をポップス化するのはアメリカではよく行われている。この巻でもショパンの[幻想即興曲]をもとにしてつくられた[I’m Always Chasing Rainbows]を採りあげたし、[A Lovey Way to Spend an Evening]もチャイコフスキーの[悲愴]の第一楽章第二主題からひねり出したメロディである。
[Spring Is Here]Spring Is Here ロレンズ・ハートとリチャード・ロジャーズの作品で、1938年のミュージカル【I Married an Angel】に使用挿入された。そのなかではデニス・キング Dennis King とヴィヴィアン・スィーガル Vivienne Segal によって歌われた。
[Ev’rything I’ve Got]Ev’rything I’ve Got ロジャーズ・アンド・ハートの1942年の作品で、同年のミュージカル【By Jupiter】に使われた曲である。そのなかではレイ・ボルジャーとビーネイ・ヴェヌータ Benay Venuta によって歌われた。
[San Francisco (Open Your Golden Gate)]San Francisco (Open Your Golden Gate) 年輩の人にはたいへん懐かしいこのメロディは、1936年の同名の映画『San Francisco』(MGM)の主題歌である。ガス・カーンが作詞し、ブロニスロー・ケイパーとウォルター・ジャーマンが作曲し、映画にはジャネット・マクドナルドとクラーク・ゲイブルが主演し、ほかにもスペンサー・トレイスィ、シャーリィ・ロスらが出演した。