[Sweet Sue, Just You]Sweet Sue, Just You これはウィル・J・ハリスが作詞し、ヴィクター・ヤングが作曲した1928年の作品で、映画、ミュージカルとは関係ない。スー・キャロル Sue Carol を歌った曲で、シート譜の表紙には彼女の肖像が印刷され、彼女に捧げられていた。
[Smoke Gets in Your Eyes]Smoke Gets in Your Eyes これはオットー・ハーバック作詞、ジェロウム・カーン作曲で、1933年11月のミュージカル【Roberta】に使われた曲だ。そのなかではパリに亡命しているロシアの王女ステファニー役のタマラがこれを歌った。
[Side by Side]Side by Side これは1927年にハリー・ウッズが書いた曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。ヴォードヴィルでダンカン・スィスターズ Duncan Sisters に歌われてヒットし、’27年にはバンジョー奏者から歌手になったニック・ルーカスNick Lucas の歌がヒット・チャートで3位に、ポール・ホワイトマン楽団の演奏が3位に、アイリーン・スタンリーとジョニー・マーヴィンのデュエットが7位に、クリフ・エドワーズの歌が12位に入った。
[Rock-a-Bye Your Baby with a Dixie Melody]Rock-a-Bye Your Baby with a Dixie Melody これはサム・Mルイスとジョウ・ヤングが作詞し、ジーン・シュウォーツが曲を書いて、1918年にアル・ジョルソンのワンマン・ショウ【Sinbad】に使われた曲である。これをジョルソンが歌い、当然のようにショウ・ストッパー(ショウを止めてしまう)の曲になった。
[P. S. I Love You]P. S. I Love You これはジョニー・マーサーとゴードン・ジェンキンズの1934年の曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。’34年にルディ・ヴァレー、エディ・ストーン、ウィル・オズボーンらのレコードが出され、ヴァレーの盤がヒット・チャートで12位までのぼり六週間チャートに入った。
[Nobody Knows the Trouble I’ve Seen]Nobody Knows the Trouble I’ve Seen これは1865年ごろにはできていたと考えられるトラディショナルの曲である。最初の楽譜はフィスク大学のジュビリー・スィンガーズがそのレパートリィをまとめた曲集に収録されたもので、1880年に出版された。
[My Melancholy Baby]My Melancholy Baby この曲はジョージ・A・ノートンとメイベル・E・ワトソン作詞、アーニィ・バーネット作曲で、1912年にクレディットされている作品だ。ただし厳密にはその前年につくられたようで、この曲には複雑な事情が絡んでいる。
[Mack the Knife (Moritat)]Mack the Knife (Moritat) これはもとはベルトルト・ブレヒトとカート・ワイルがオペラ・ミュージカル【Die Dreigroschenoper 三文オペラ】のために書いた曲で、ベルリンで1928年にワイル夫人ロッテ・レーニャ Lotte Lenya やカート・ゲロン Kurt Gerron 主演で上演され、そのときはゲロンがこれを歌った。
[Long Ago and Far Away]Long Ago and Far Away これはアイラ・ガーシュウィン作詞、ジェロウム・カーン作曲で1944年のミュージカル映画『Cover Girl』(Columbia)に使われた曲だ。映画にはリタ・ヘイワースとジーン・ケリーが出演し、ケリーがこの曲を歌った。
[I’m Old Fashioned]I’m Old Fashioned これはジョニー・マーサーとジェロウム・カーン作で、1942年のミュージカル映画『You Were Never Lovelier 』(Columbia)に[Dearly Beloved]とともに使われた曲である。その映画にはフレッド・アステアとリタ・ヘイワースが出演し、アステアとヘイワースがこの曲を歌い踊った。