【研究】映画『Rosalie』の主題歌 映画『Rosalie』はそのオリジナルのミュージカル【Rosalie】に較べてとくにいいというわけでなく、これといって刺激のない退屈なものだったが、興行的には成功した。またその主題歌の[Rosalie]は50万枚も売り、かなりヒットした。
【研究】ロレンズ・ハート 3 リチャード・ロジャーズがかつて Dramatists Guild Quarterly に書いたロレンズ・ハートについての談話をマックス・ウィルク著《They’re Playing Our Songs》から再引用してみよう。
【研究】1920年代とアメリカ語 フィリップ・フューリアは、著書《Ira Gershwin》で、’20年代のミュージカルの変貌について触れながら、ブロードウェイがいつも本流となったアメリカ英語の変化について書いている。いわゆる俗語、流行語などの源泉がつねにブロードウェイにあったという興味深い指摘だ。
[’Way Down Yonder in New Orleans]’Way Down Yonder in New Orleans これはヘンリー・クリーマー作詞、J・ターナー・レイトン作曲の’22年の作品で、同年のレヴュー【Spice of1922】に使われた曲だ。映画には『The Story of Vernon Castle and Irene Castle』(RKO, ’39)、『Is Everybody Happy』(Columbia, ’43)、『Somebody Loves Me』(Paramount, ’51)、『The Gene Krupa Story』(Columbia, ’59)などに使われている。
[You Brought a New Kind of Love]You Brought a New Kind of Love これはサミー・フェイン、アーヴィング・カールの二人が書き、’30年の映画『The Big Pond』(Paramount)のためにつくられた曲だ。そのなかではモーリス・シェヴァリエが歌った。
[You Are the Sunshine of My Life]You Are the Sunshine of My Life これはスティーヴィ・ワンダーの曲で、最初に現れたのは’72年の11月に出たモウタウンの彼のアルバム《Talking Book》の第一トラックとしてだった。が本当はそれより二年前につくられたらしい。
[When You’re Smiling]When You’re Smiling これはマーク・フィッシャー、ジョウ・グッドウィン、ラリー・シェイの’28年の曲で、映画、ミュージカルとは関係ない。最初に録音したのはルイ・アームストロングだったが、ややあってヴィンセント・ロペス Vincent Lopez とルディ・ヴァレーのレコードがヒットした。
[To Each His Own]To Each His Own これは’46年の同名の映画『To Each His Own』(Paramount)の宣伝のために書かれた曲で、ジェイ・リヴィングストンとレイ・エヴァンズのコンビの作品である。といってもオリヴィア・デ・ハビランドとジョン・ランドが主演したその映画には使われていなくて、正確には主題歌ではない。
[They Can’t Take That Away from Me]They Can’t Take That Away from Me これはジョージとアイラのガーシュウィン兄弟が’37年のミュージカル映画『Shall We Dance』(RKO)に書いた曲である。そのなかではマンハッタン行きのフェリーの上でフレッド アステアがジンジャー ロジャーズに向けてこの曲を歌った。
[Them There Eyes]Them There Eyes これはメイスィオウ・ピンカードが書いた曲にドリス・トーバーとウィリアム・トレイスィが作詞したもので、’30年の作品だ。特別大きなヒットというわけではなかったが、それから何度も小さなヒットを重ねてリヴァイヴァルし、とくにルイ・アームストロングやビリー・ホリデイが歌ってスタンダード曲の仲間入りをするようになった。